歴史と実績ある企業なのにあまり知られていないモトローラ

モトローラという社名にピンとこない若い世代が増えているそうです。
少なくとも国内市場におけるスマートフォン市場で聞く名前は、HuaweiやASUS、富士通、シャープ、サムソン、ソニーといったメーカー名であり、「モトローラ?なにそれ?」となるのも無理はありません。
しかし、モトローラ社は、かつては携帯電話分野で世界シェア1位であった名門企業です。
1990年代から2000年代前半、まだスマートフォンは世に誕生する前は、無線通信といえばモトローラと言われていた時代がありました。
その後、さまざまな紆余曲折を経て、現在はモトローラ・モビリティとして中国のレノボ社の傘下企業となり事業を継続しています。

そして近年はスマートフォン事業にも力を入れており、Googleのスマートフォンとして発売されているNexus 6は、Googleとモトローラの共同開発により誕生したAndroidスマホなのです。
そのモトローラ社が、久しぶりに自社名を前面に出したスマートフォンを日本で発売開始しました。
それが今回ご紹介する「Moto G5S Plus」になります。
Moto G5S Plusのスペックと価格

「Moto G5S Plus」は、モトローラが持つテクノロジーをフルに詰め込み、かつ洗練されたデザインを持つミドルスペック端末です。
外観はフルメタル一体型デザイン筐体を採用。
全面ガラスデザインが全盛の中、フルメタルとすることで耐久性や耐衝撃性、そして高い質感を実現しています。
5.5 インチフル HD ディスプレイは写真や動画再生に威力を発揮。
IPS液晶ならではの鮮明さが特徴です。
そしてメインカメラは1300万画素 +1300万画素のデュアルカメラを搭載。
バーストモードやパノラマモードなど多彩な撮影シーンに対応しています。
このカメラ性能は非常に優秀であり、対象にフォーカスして背景をボカすといったデジタル一眼並のクオリティで撮影することも可能となっています。
あわせて、Moto Actionsと呼ばれるモトローラ独自の機能も搭載。
手首を2回ひねってカメラ起動させるなど、ユニークなアクションで各種操作が行えます。
その他のスペックは以下の通りです。
【Moto G5S Plus主要スペック】
OS | Android 7.1 | バッテリー | 3000 mAh |
メモリ | 4 GB RAM/ 32 GB ROM | 重さ | 170g |
CPU | Qualcomm Snapdragon 625 | 対応SIM | ナノSIM DSDS デュアルSIMデュアルスタンバイ |
また、指紋認証や急速充電など便利な機能も実装しており、現在市販されている他社のミドルスペック端末と比較しても遜色ないスペックとなっています。
購入はどこで? 格安SIMと組み合わせて使うなら?

さて、この「Moto G5S Plus」、発売は2017年10月6日。
家電量販店でも取り扱われているとのことだったので店頭に様子を見に行ったのですが、残念ながら大手量販店でも店頭で実機を見つけることはできませんでした。
店員さんに聞いても入荷未定とのこと。
実機を単体で購入するならAmazonなどの通販サイトを利用するのが良いでしょう。
さて、一方、各種MVNOにおけるセット販売状況を確認しておきましょう。
11月現在、「Moto G5S Plus」と格安SIMをセットで提供しているのは以下のMVNOです。
1、IIJmio
端末一括36,000円or分割1,580円×24回
2、BIGLOBEモバイル
1,620円×24回
3、OCNモバイルONE
端末一括31,800円
4、イオンモバイル
端末一括35,800円
確認できたのは以上の4社です。
まだ発売されたばかりであるため、売れ行きを見てこの先取扱うMVNOが増えていくのではないかと思われます。
まとめ
スペックの割にリーズナブルな価格であり、デザインも美しい「Moto G5S Plus」。
人気機種になる要素は備わっているのですが、宣伝不足なのか知名度不足なのか、
あまり見かけることがないのが残念です。
しかし、HuaweiのP10やASUSのZenfone4を購入する際の比較検討機種としては遜色ないスペックを誇っているのは事実。
この「Moto G5S Plus」が名門モトローラ復活の狼煙となるのか、しばらく見守っていきたいと思います。
この記事を書いた人

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福岡出身のフリーライター。就職を機に上京し人材コンサルタントや外資系ITベンチャー企業に勤務。
20年余の東京生活にピリオドを打ち2015年に福岡へUターンしフリーライターとして活動開始。