U-NEXTのサービス「U-mobile S」、その料金プランは?

2017年3月22日、日本通信によるソフトバンク系格安SIMがリリースされました。
時を同じくして、U-NEXTからも日本通信からリソースを提供されたMVNOサービス「U-mobile S」が発売。全国のU-mobile取扱店で受付を開始しています。
料金プランは以下の様に日本通信の「b-mobile S 開幕SIM」と同じです。
では、その料金プランを見てみましょう。
日本通信 b-mobile S開幕SIM(データ専用) | U-mobile S | ||
初期費用 | パッケージ料金 | 3,000円 | 3,000円(+SIM発行手数料384円) |
月額費用 | 1GB/月 | 880円 | 880円 |
3GB/月 | 1,580円 | 1,580円 | |
7GB/月 | 2,980円 | 2,980円 | |
30GB/月 | 4,980円 | 4,980円 |
どちらを選んでも料金が変わらないので、必然的に入手しやすいほうを選ぶことになるでしょう。
現状、U-NEXTであれば全国にショップ展開もしており、流通(家電量販店)にも強いので、日本通信よりはU-NEXTのほうが売れるのではないかと思われます。
U-mobileショップへ行ってみた
ということで、発売後の3月24日に最寄りのU-mobileショップへ行ってみました。
データ通信SIMしかリリースされてないとはいえ、iPadなどのタブレットユーザーであれば問題ありません。しかも待ちに待ったソフトバンク系格安SIM発売とあって、そこそこ混みあっているのでは・・・と思っていましたが、店内はかなり空いていました。
また、店内のディスプレイは「U-mobile S」についての告知は皆無。スマモバ一色です。
一応、店の前には「ソフトバンクがそのまま使えます」の看板が出ていたので、取扱店であることは間違いないのですが。
気になったので店員さんに聞いてみましょう。応対していただいたのは20代前半くらいの若い店員さんでした。
私「ソフトバンクの格安SIMが新しく出たと聞いたのですが?」
店員「ソフトバンクのですか・・・。少々お待ちください」
と言い残し、店の奥で他の店員と2分ほど確認作業。
店員「あります。しかし、データ通信のみで通話もSMSもできないタイプですが」
私「検討したいのでパンフレットはありますか?」
店員「少々お待ちください」
と言い、再び店の奥で探し物をして出てきました。
店員「申し訳ございません。パンフレットが無いです。料金はこちらになります」
えっと・・・これは「U-mobile S」ではなくスマモバ(S)ですね。料金体系も異なります。
2年縛り付きで価格も高いですね。
店員さんは一生懸命探してくれて好感は持てました。が、望んでいたサービスではなくパンフレットも無い。いろいろモヤモヤを感じながら店を後にし、次は大手量販店ビックカメラに向かいました。
ビックカメラでも同じような扱い
格安スマホコーナーで目当ての商品を探していると、Y!mobile赤いジャンパーを着た店員さんが話しかけてきました。
私「ソフトバンクの格安SIMが新しく出たと聞いたのですが?」
店員「Y!mobileのことではないですか?」
私「いえ、U-mobileというサービス名ですなのですが・・・」
店員「????」
私「日本通信という会社のb-mobileというのもあると思うのですが・・・」
店員「少々お待ちください」
こちらもお店のスタッフさんと何やらカウンター奥で話し込む様子。その後3分ほどして戻ってきました。
店員「U-mobileというのはありますが、b-mobileというのは取扱いが無いです。私も店の者も聞いたことが無いそうです」
私「わかりました。U-mobileはどこにありますか?」
店員「こちらです」
といって案内されたのは、格安SIMがずらりと並ぶ陳列棚。そのもっとも下段の目立たない場所にありました。
NTTdocomo回線の格安SIMに囲まれるようにひっそりと陳列されています。値札はついていません。
値段について聞こうかと思いましたが、多分店員さんがテンパってしまうと思ったので遠慮しておきました。代わりにパンフレットの有無を聞いてみると、
店員「えーっと・・・このあたりに多分あるはずですが・・・」
と、一緒に探しながらなんとか他のパンフの下に隠れているのを見つけ出しました。
そして帰り際に「ソフトバンクであれば、ぜひY!mobileもよろしくお願いします」と、Y!mobileのパンフも手渡してくれました。
こういう仕事熱心さ、嫌いじゃないです。
「これは売れない」と確信
どちらの店でも店員さんは一生懸命こちらの要望に応えようと時間をかけて探してくれました。しかし、結果はこのありさま。
店舗側の認識はこの程度なんだなあとあらためて思った次第です。
少々うがった見方をすれば、店側も「売れない商品」と既に見切っているのかもしれません。でなければ、大きな話題となり、かつ発売されたばかりの商品がこのような扱いを受けるとこはないのでは・・・。
やはり、音声SIMなしでは勝負にならないのでしょうね。
まとめ
驚いたのは、U-mobileの扱いだけではありません。
私の行った家電量販店では日本通信の「b-mobile S 開幕SIM」の取り扱いが無いのです。近くにある別の店舗にも行きましたが、そちらでも扱われていませんでした。
日本通信のホームページには販売先として明記されている量販店ではありますが、現場で認知されておらず、ソフトバンク系格安SIMの前途多難な船出を感じる店頭でした。
この記事を書いた人

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福岡出身のフリーライター。就職を機に上京し人材コンサルタントや外資系ITベンチャー企業に勤務。
20年余の東京生活にピリオドを打ち2015年に福岡へUターンしフリーライターとして活動開始。