スクリーンに映像を投影できるプロジェクターは、会議室でのプレゼンだけでなく、映画館のような大画面でのビデオ鑑賞も楽しむといった使い方もできます。
しかし、一般的なプロジェクターは野外やブロードバンド回線が使えない部屋では動画配信サイトで公開しているコンテンツを映し出すことができません。
そんな不便さを解消できる新しいプロジェクターの開発が進められています。
SIMカードを内蔵し、単体でアプリも動作するスマートプロジェクター「Sweam」です。
場所を問わずネット上のコンテンツを投影できるこのプロジェクターは、私たちにどんな楽しみ方を与えてくれるのでしょうか。
目次
SIMカードを内蔵できるまったく新しいプロジェクター「Sweam」
スウェーデンのストックホルムに拠点を置くSweamは、スマホとプロジェクタを融合させたスマートプロジェクター「Sweam」を開発しています。
資金調達はクラウドファンディングサイトのKickstarterで行われ、現在開発プロジェクトが進行中です。

Sweamは、ヨコ112ミリ、タテ 82ミリ、高さ41ミリの手のひらサイズほどの筐体に、Android OS、タッチパネル、SIMスロット、バッテリーに加え、投影用の光源を搭載しています。
OSはAndroid 7.1で、CPUはSnapdragon 625、内部メモリは16GB、RAMは2GBを内蔵。
4インチのタッチスクリーン、スピーカーも備えています。
ただし、マイクやカメラはありせん。

プロジェクターの解像度は1280 x 720ピクセル、輝度は一般的なモバイルプロジェクター並みの100ルーメンです。
バッテリーは動画視聴の場合で3時間使用可能で、充電はUSB-C端子を通じて行います。
ネット接続はWiFiとSIMを使っての4G回線が使用できます。
本体にナノSIMを挿入できるスロットがついています。
価格は予約特価の場合、日本円でおよそ6万8500円です。
なお、Kickstarterでの予約受付はすでに締め切られています。
パソコンいらずでどこでもネットコンテンツを投影・視聴
Sweamは、言い換えれば投影機能を持たせたスマホです。
モバイルルーターを使うことなくネットに接続できるだけでなく、本体に動画も保存しておくことができます。
そのため、市販のプロジェクターのようにパソコンを接続する必要がありません。
アプリの起動は本体にあるタッチパネルからスマホを使うときと同じ操作で行えます。
動画だけでなく、写真やプレゼン資料の投影もお手の物です。
ただし、ソニーのExperia Touchのように、投影した映像に手を触れて操作ができるといった高度な機能は持ち備えていません。

Sweamは携帯性とモバイル回線が利用できる利便性を重視したスマートプロジェクターです。
キャンプ場など野外で動画コンテンツを楽しめる
SweamにSIMカードを挿入してモバイル回線を利用できるようにしておけば、インターネットで配信している映像コンテンツを友達といっしょに野外で楽しむことができます。
たとえば、夜にキャンプ場でテントをスクリーン代わりにすれば即席のナイトシアターを作ることができます。同様に、建物の屋上で壁をスクリーンにすれば、ちょっとしたパブリックビューイングを開設することもできます。
動画配信サイトは数多くあり、GYAO!やHuluではたくさんの映画を鑑賞できるほか、DAZNではさまざまなスポーツ中継を見ることができます。
野外で穏やかな風を浴びながらみんなで映像を楽しむことができるのは、Sweamならではの活用法といえるでしょう。
Sweamの早い完成と、願わくは日本で発売されることに期待したいところです。

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