IoT(Internet of Things, モノのインターネット)の進歩は、新しい礼拝スタイルが生み出すかもしれません。
神社と直接インターネットでつなぐ専用SIMと、礼拝行動を検知するスマート神棚の開発が進められているのです。
実用化すれば、神社と自宅の神棚をインターネットで結んで、祈願を送り届けルことができるようになります。
これまで参拝しに神社を訪れていた風習に、イノベーションをもたらしそうです。
神社とつながる御札型の専用SIM「神社SIM」

SIMといえば、スマホやタブレットに挿入してモバイル回線に接続し、メールやウェブサイト閲覧などをするために使うものという固定観念をもってしまっているでしょう。
今、IoTを活用して新しいSIMの使い道が見いだされようとしています。
神社とインターネット回線でつながるためのSIMです。
一般社団法人神社崇敬会は、IoTを応用して神社と一般家庭をインターネットでつなぐという新たな取り組みを進めています。
つなぎ役をつとめるのが「神社SIM」と呼ばれる御札型の専用SIMカードです。
神社SIMは、携帯電話会社から発給されるSIMとは使い道が異なります。
モバイル回線を使用して礼拝データのやりとりをするために用いられます。さながら、神社と自宅をつなぐ専用回線といったところです。
神社SIMは、神社崇敬会が運営するサイト「すうけい」に参加している神社ごとに発給が受けられます。
しかも、神社ごとにオリジナルのデザインをしていて、神事らしさを演出しています。

端末は礼拝検知のできるIoT機器「スマート神棚」
神社SIMを挿入して端末の役割を果たすのが、専用の神棚である「スマート神棚」です。

スマート神棚は神社SIMを挿入するためのスロットとセンサーを内蔵した一種のIoT機器です。
センサーで礼拝行動を検知して、礼拝が行われたと機器が判断するとその情報を神社SIMを使って指定の神社へ送信する機能を持っています。
礼拝の検知は単純です。スマート神棚の前に人が立つと人感センサーが反応します。
そして、二礼二拍手一礼するとその音をセンサーが感知して礼拝したとみなします。
礼拝をしたと判断すると、スマート神殿は神社SIMに記録されてる神社へ礼拝情報を送ります。
スマート神殿には複数の神社SIMが挿入できるようになっています。
一回の礼拝で複数の神社にその情報を送ることができます。
さらに、礼拝情報伝送先の神社に少額寄付をすることもできます。
神社SIMとスマート神殿のセットは現在開発中で、2018年の出荷を目指しています。
入手するには、神社崇敬会運営のクラウドファンディングサイト「すうけい」に加入する必要があります。
参考:すうけい公式サイト
神様への願い事もSIM回線で送信できる時代に
五穀豊穣、商売繁盛など、日頃の礼拝はもとより、合格祈願、恋愛成就といった特別な願い事があったときには、神社へ足を運び手を合わせて祈願するのが御利益あるとして一般的でした。
これからは、自宅の神棚からでも同じ御利益を受けられるかもしれません。
スマート神棚の前で手を合わせるとと、祈りの行動がデジタルデータとして変換され、専用のSIMで神社へ直接送信できるのは、直接神社での礼拝と同等の価値をもたらします。
それは、礼拝のスタイルを変えるイノベーションともいえそうです。
SIMカードは無味乾燥なデジタルデータだけではなく、拡大解釈をして感情のこもった願いも伝送してくれると考えると、神社と崇拝する人の関係をより身近にしてくれるのではないでしょうか。
神社SIMとスマート神棚のさらなる進展と製品化に期待したいところです。
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