全国の郵便局ネットワークを使って拡販に乗り出したIIJmio

格安SIM会社大手のIIJmioが、郵便局の販売ネットワークを利用したスマホ販売に乗り出しました。

これまで格安SIMの販路といえば、webや家電量販店、あるいは独自店舗展開が主流でしたが、ここにきて郵便局が新たな販路として開拓されたことになります。

郵便局といえば全国津々浦々に拠点を構え。その数約2万軒と言われている日本でも類を見ない巨大ネットワークです。また、民営化されたとはいえ、もともと国営であったためその知名度や信頼度は圧倒的であり、利用者もかなりの数に上ると思われます。

そんな郵便局の販売ネットワークを使って格安SIM+スマホを販売するIIJmioの思惑にはどういう意図があるのでしょうか?

郵便局のメインターゲットといえば・・・?

日本に住んでいれば、老若男女問わず郵便局を何かしらの形で利用することでしょう。
中でも団塊の世代やその前後の高齢者世代は、郵便局に対して絶大的な信頼を置いています。貯金や保険、投資信託、ふるさと小包など、「郵便局だから安心」とばかりにいろいろなサービスを半ば盲目的に利用する傾向にあります。

一方、IIJmioのパンフレットを見てみると、以下のようなセースルポイントを打ち出しています。

  • 「格安スマホ入門」冊子無料プレゼント
  • 道順検索や家計簿・万歩計などのアプリが便利
  • 信頼の日本メーカー、富士通の製品
  • 画面が大きくて見やすい
  • 専用のコールセンターを用意
  • 郵送はがきで申込書を取り寄せる
  • 申し込みが完了したらゆうパックで自宅へスマホを届ける

このセールスポイントをざっと見ただけでも、「高齢者に向けたアピール」であることは間違いありませんね。

つまり、IIJmioは、これまで大手キャリアを「信頼」して高い通信費を払って使い続けている高齢者をターゲットに、キャリアと同様の「信頼」を武器にした格安スマホを販売しているのです。

また、パンフレット内で紹介している料金プランも、通信費+端末代プランと、それに通話定額サービスを付けたプランの2種類のみ。
わかりにくいと言われるキャリアの料金プランと比較して、非常にシンプルでわかりやすいように工夫しています。

パンフ配布場所は・・・?

ところで、このIIJmio格安スマホのパンフレットですが、実際の郵便局内では通販パンフのラックに置かれています。おなじみの「全国の旬のお取り寄せ」シリーズとして、ラーメンや毛ガニ、梅干しなどのパンフレットが並んでいるラックの一角にひっそりと置かれているのです。

郵便局員の方に話をお伺いしたのですが、「パンフを手に取る人はそこそこいるが、保険商品やグルメ商品と違い、局員に聞かれても詳しいことを説明できない。なのであまり目立たないように置いている」と、こちらがびっくりするほど正直に答えていただきました。

いくらパンフレットでわかりやすく説明していると言っても、高齢者の方は「わからないことは局員に聞いてみる」のが基本。この先、IIJmio×郵便局の取り組みの成否はこのあたりにありそうです。

カタログ通販は新たな販路となるのか?

とはいえ、このIIJmioの取り組みは格安スマホの販売手法に新たな可能性を見出したのは事実。
日本において、通販市場は年間15兆円に迫ると言われており、いずれグルメや健康グッズの様に格安スマホが通販で扱われる時代が来るかもしれません。

例えばジャパネットのような機能説明型テレビ通販が格安スマホを扱いだしたらどうなるか、考えるだけでも面白そうですね。

まとめ

これまで、格安スマホ各社は、メインターゲットである若者にフォーカスしたマーケティングを中心に販売戦略を組み立ててきました。
しかし、少子高齢化が急速に進む今、高齢者マーケットをいかにして取り込むかが企業存続の分かれ目になっています。
いち早く高齢者マーケットに格安スマホを販売することは始めたIIJmio。
しばらくこの戦略の行方を見守りたいと思います。

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この記事を書いた人

h.katsura
h.katsura

福岡出身のフリーライター。就職を機に上京し人材コンサルタントや外資系ITベンチャー企業に勤務。

20年余の東京生活にピリオドを打ち2015年に福岡へUターンしフリーライターとして活動開始。