毎月1,500円割引の衝撃! 新料金プラン「docomo with」とは?

2017年5月、NTTdocomoが新しい料金プランを発表しました。その名も「docomo with」。
「いつまでもdocomoと一緒に」という意味だと思われますが、その名の通り従来のような期間限定の割引ではなく、docomoとの契約が継続し続ける限りずっと1,500円安くなるというプランです。
このプランの特徴をざっとご説明しましょう。
まず、対象となるのは新規契約やMNP、機種変更など契約形態を問わずすべてのXi契約が該当します。
あわせて、以下の内容が必須となります。
◇必須条項
- カケホーダイ(2コース)のどちらか、もしくはシンプルプランへの加入
- データパックやシェアパックなどパケットプランへの加入
- SPモードへの加入
- 対象となる端末の一括もしくは分割での購入
これらの条件を満たしていれば「docomo with」の適用が可能となります。
従来の月々サポートとは何が違うのか?という点で考えると、以下のような相違点を上げることができます。
- 月々サポートは端末代から割り引く形で24回目の支払いまで安くなるが、「docomo with」は条件を満たしていれば永年的に割り引かれる
- 月々サポートはほぼすべての端末購入時に適用されているが、「docomo with」は対象端末だけに限定されている。
またその対象端末は月々サポートを利用できない端末である。
これがどういうことなのか、もう少し詳しく見てみましょう。
対象端末が限定されているものの・・・。

この「docomo with」の対象端末は、今のところ2種類の端末に限られています。
それは、arrows Be F-05JとGalaxy Feel SC-04Jという、この春発表されたミドルスペックスマホの2機種。
どちらもXperiaのようなハイスペック端末には及ばないものの、実用十分なスペックを持ったAndroid端末です。

また、ワンセグやおサイフケータイ機能も搭載しており、日本国内での使用においては特に不便を感じることも無いでしょう。
この2機種が「docomo with」の対象端末となっています。
つまり、「docomo with」を適用するためにはこの2機種のうちどちらかを一括または分割で購入する必要があります。
さて、ここで疑問が生じます。
「1,500円割引は魅力だけど、この2機種は好みじゃない」という方の場合、割引をあきらめるしかないのでしょうか?
実は「docomo with」にはこんな「抜け道」が紹介されています。
「docomo with」対象外端末への機種変更を行えば適用対象外となります。しかし、端末購入補助(月々サポート・端末購入サポート等)を適用せずに定価で購入した場合やSIMフリー端末等の既にお持ちの端末にSIMを差し替えて利用した場合は「docomo with」を継続適用します。 <NTTdocomoHPより>
つまり、お気に入りのSIMフリー端末にSIMを差し替えてもよいですよ、ということです。
従って、アップルストアで購入したiPhoneや量販店で購入したファーウェイやASUSの格安スマホでも利用できるということ。
となると、契約時に購入した端末は中古ショップに売却して通信費の足しにしてもよいですね。
MVNOとはまだコストに開きがある
とはいうものの、毎月1,500円割引になったところで、単身利用であれば
カケホーダイライト(1,700円)+データSパック(3,500円)+SPモード(300円)-docomo with(1,500円)=4,000円が最低価格となります。
まだまだMVNOの方に価格メリットがありますね。
ただし、家族契約の場合はdocomoがお得になるケースがあり得ます。
一例として、親回線でデータシェアパック15GBを契約し、家族合計5人でシェアした場合、通話はいずれもカケホーダイライトプランと想定すると
親回線(14,500円)+家族4人(2,500円×4人)- docomo with5人分(1,500円×5)=17,000円となり、ひとり3,500円とMVNOにかなり肉薄してきますね。
ドコモの回線クオリティでこの料金であれば選択肢のひとつになり得るでしょう。
まとめ
今回、大手キャリアの中でNTTdocomoが最初にこの割引制度を発表しました。これまでの慣例通りだと、auとソフトバンクの2社も同様のプランで追従するはずです。
MVNOとキャリアとの競争が一段と激しさを増しつつあることを感じるこの料金プラン、6月から受付スタートとのことですが、どの程度の契約数を稼ぐことができるのか、注視していきたいと思います。
この記事を書いた人

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福岡出身のフリーライター。就職を機に上京し人材コンサルタントや外資系ITベンチャー企業に勤務。
20年余の東京生活にピリオドを打ち2015年に福岡へUターンしフリーライターとして活動開始。