注目のソフトバンク系格安SIM「b-mobile S開幕SIM」

日本通信株式会社から発売された「b-mobile S 開幕SIM」。初の(厳密に言えば初では無いですが・・・)ソフトバンク系格安SIMということもあり、発売前より各方面から注目を集めていました。

今回はこの「b-mobile S 開幕SIM」の購入からセットアップ、使用感(主に通信速度)についてレポートいたします。

参考:b-mobile「開幕SIM」公式サイト

購入しようと店舗へ出向くも・・・

発売直後の2017年3月下旬、レポートのため購入しようと家電量販店に行きましたが、「b-mobileは取り扱っていない」と言われ引き返した際の顛末は以前の記事【店頭リサーチ】U-NEXTによるソフトバンク格安SIM「U-mobile S」が発売開始!にも書きました。

その後、4月上旬になれば流通も落ち着いているだろうと思い、再度同じ店舗(ビックカメラ天神/福岡市)で「開幕SIM」を買いに行ったのですが状況は変わらず。
ならばと東京出張の際、空いた時間を見てヨドバシカメラ秋葉原へと行き1F格安SIMコーナーで聞いたところ、ここでも「さあ・・・うちでは扱ってないですね」とのこと。

ヨドバシカメラ秋葉原で扱ってないならどこ行っても無理だな、と店舗購入をあきらめ、通販大手のamazonで開幕SIMを購入することといたしました。
本来であれば店頭での手続きに関してもレポートしたかったのですが、致し方ありません。

日本通信「開幕SIM」をamazonで購入

購入したのは4月10日。Amazonでは既に取り扱いが開始されており、カスタマーレビューを見ると少し不安になるようなコメントもいくつかありましたが、怖い物見たさ(?)で「開幕SIM」を購入。到着を待ちます。

そして4月12日、荷物が届きました。

相変わらずamazonの過剰包装はどうにかならんかと言いたくなるレベルです。台紙を合わせても定期券サイズのSIMカードを送るのにこんな大きな箱はいらないだろうと・・・。

箱を開けると底の方にぺたんと置かれた黄色いパッケージの「b-mobile S 開幕SIM」。B6サイズより少し大きいリーフレットです。ご丁寧にビニールで包まれていますが、このパッケージにその必要があるのでしょうか・・・。

リーフレットを開けると、このようにセットアップに関する説明と、別紙で台紙に張られたSIMカードがあります。
早速倉庫に眠っていたiPhone5sに入れてセットアップしてみたいと思います。

めんどくさいセットアップ

店頭契約の場合、SIMを差し込んでwi-fi経由でプロファイルをダウンロードし、インストールすれば利用可能となります。しかし、アマゾンなどの通販サイトで購入した場合、もうひと手間かかることは知識として持っていました。

しかし、日本通信の「b-mobile S 開幕SIM」の場合、さらに多くの手間がかかることをこの時は予想していませんでした。


まずはリーフレットの内容に従って、「My b-mobile」のダウンロードを試みました。リーフレットにはバーコードがありますが、いつもの癖でwi-fi経由でアプリを検索してみたところヒットしません。

と、よく見るとこれはアプリではなくwebページなのだと気が付くまで数分。今やどこのMVNOでもユーザー向けアプリを提供していると思っていたこちらの盲点をついてきました。
日本通信のb-mobile「開幕SIM」はデータ使用料の確認や各種手続きについては、専用アプリではなくwebページです!

Webページであればパソコンからの方が楽なのでパソコンで登録作業を行い、リーフレットの通りSIM番号を登録。次に行うのは「開通手続きダイヤルに電話」とあります。

購入したのはデータ通信SIMなので電話はできません。宛先がフリーダイヤルと言えども発信することができません。
しかし、リーフレットには「携帯電話・PHSから電話してください」とあります。
どういうこと・・・??

念のため家の固定電話からかけてみましたが、「090 080 070 から始まる電話番号からおかけ直し下さい」のとアナウンスが流れるだけです。
もう1台のスマホ(通話SIM)から発信しようかと思ったのですが、誰もがスマホ2台持ちしているわけでは無いため、このレポートではiPhone5s1台のみで解決しようと思い、解決策を求めて日本通信のHPを見てみました。
そこには、

リーフレットと同じことしか書かれていません。
と、下の方に小さくこう書かれています。

なるほど。ではそのヘルプデスクの番号は・・・?
このページ内にはヘルプデスクの番号はどこにも書いていません。

日本通信のサイト内を探してようやく見つけた番号はこちら。

対応時間短っ!!!
この日はもう対応時間外だったため設定は翌日に持ち越しです。

到着から通信可能になるまで丸2日・・・

次の日にコールセンターに電話し、かなり長時間待たされたのですがなんとか開通手続きまでこぎつけることができました。

ある程度知識のある人であればこの一連の手続きは可能なのでしょうが、格安SIMデビューというような方には難しすぎると思います。めんどくさくなって心が折れて途中で投げ出すのではないでしょうか。

そして「やっぱり大手が良かった」といってソフトバンクに戻っていくところまで想像できてしまいます。

結局、到着から利用可能となるまで丸2日を要しました。窓口で手続きすれば即日開通可能な他MVNOと比較して、このスピード感はちょっとマイナスですね。

肝心の通信速度は・・・。

では、次に速度計測レポートです。(こちらは環境によって大きく変わるのでご注意ください)

比較対象となるのはAndroid端末「Huawei P9lite」とOCNモバイルONEとの組み合わせです。

■Huawei P9lite

同じMVNOではありますが、日本通信の「b-mobile S 開幕SIM」はソフトバンク系、OCNモバイルONEはNTTdocomo系であり、通信クオリティも各キャリアの影響を受けることとなります。

各端末をそれぞれ時間帯を変えて速度計測サイトにより実効速度を計測してみました。測定環境は以下の通りです。

測定時間 測定場所
1、午前10:30頃 天神地下街(繁華街)
2、お昼12時頃 博多駅前(オフィス街)
3、夜中0時頃 福岡市内の住宅街

順番に1から見ていきましょう。
測定はFast.comにて行いました。
左がiPhone5s(b-mobile)、右がP9Lite(OCN)です。

繁華街ではお店が開き始め、人通りも徐々に多くなってくる時間帯。
OCNが健闘しているとみるべきか、b-mobileが案の定というべきか迷います。
一つ言えるのは、b-mobileではブラウザ(safari)でお店を検索するのにもかなり時間がかかるということです。

2のオフィス街のお昼休みではどうでしょうか。

どちらも混雑時には実効速度が落ちます。これは仕方ありません。
がしかし、b-mobile「開幕SIM」の速度はどういえばいいのか言葉に詰まります。
メールの送受信すらストレスが溜まるレベルではないでしょうか。
念のためチェックしてみましたが、この時点ではまだ契約容量オーバーによる速度制限は掛かっていません。
それでこの速度です。
何度計測してもこの速度前後で落ち着くため、測定ミスでもないようです。

最後、3ではどうでしょうか。

トラフィックが空いているはずのこの時間帯。ため息が出る結果です。
試しにyoutubeを再生してみたのですが、ストレスが溜まる結果となったので途中でストップ。
私の環境では、実用レベルには程遠いというのが感想でした。

サービスレベルの見直しを期待

レポートする前から日本通信については前評判を見聞きしていたため、ある程度覚悟はしていました。しかし、ここまで予想を上回る結果とは思いもよらず、ある意味新鮮な驚きの連続でした。
現時点で、ソフトバンクユーザーの方におすすめするとしたら、私ならばワイモバイルと答えます。

参考:ワイモバイル公式サイト

華々しく登場したソフトバン系SIMの「開幕SIM」ですが、これではMVNOに対するネガティブイメージを増殖させるだけではないのか、そう思わせる出来栄えです。
この後、音声SIMも登場させると言われていますが、ユーザーに対するサービスレベルの見直しを図らなければ難しいのではないでしょうか。

 

 

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この記事を書いた人

h.katsura
h.katsura

福岡出身のフリーライター。就職を機に上京し人材コンサルタントや外資系ITベンチャー企業に勤務。

20年余の東京生活にピリオドを打ち2015年に福岡へUターンしフリーライターとして活動開始。