身体に自信がある人でも健康診断でまさか異常が見つかることがあります。そして、治療のために入院しなければならない事態も珍しくありません。
病院で入院生活は何もすることがなく、退屈しのぎにインターネットで動画を見たりLINEで友達にメッセージのやり取りがしたくなるものです。しかし、スマートフォンでは長時間ネットを使っていると目が疲れてしまうため、画面の大きなパソコンやタブレットを使うほうが快適です。
入院先に自由に使えるWiFi設備があれば、パソコンやWiFiモデルのタブレットでネットを利用ますが、そうでなければせっかく機器を持ってきてもお荷物でしかありません。
そこで用意しておきたいのがSIMフリーのモバイルルーターです。プリペイドのSIMカードと組み合わせて使えば短期間の利用でもネット接続費用を抑えつつ、入院先でパソコンやWiFモデルのiタブレットでインターネットを使うことができます。
入院時に見落としがちな病院のインターネット環境
最近は入院患者への計らいとして、ナースステーションの近くにある休憩室にWiFi設備を備えている病院が増え、入院中でも気軽にインターネットを利用できるようになりました。おかげで、ノートパソコンやWiFiモデルのタブレットを持ってくれば大画面でメールの送受信やウェブサイトの閲覧ができます。
中には自宅にネット接続してあるテレビにアクセスして、予約録画をした番組を視聴している人もいます。
とはいえ、どの病院でもWiFi設備を完備しているとは限りません。事前に下調べをしておかなかったために、病棟内に自由に使えるWiFi環境がないことに気がつき、せっかくもってきたノートパソコンでネットが利用できないこともあります。
スマートフォンを持っていれば、テザリングという機能を使うことで持参したパソコンやWiFi機器をネットに接続できます。しかし、テザリングを利用するには事前に手続きをしておく必要があります。入院前の慌ただしい状況では、テザリングの利用申し込みは後回しになりがちです。
ネットが利用できない病院で手軽にネットに接続する方法はないのでしょうか。
入院時に便利なSIMフリーモバイルルーターとプリペイドSIMの組み合わせ
自宅以外の場所で手軽にネットに接続するための機器として、モバイルルーターがあります。モバイルルーターはバッテリーで動作し、ノートパソコンやタブレット、携帯ゲーム機など、WiFi機能のついた情報機器をインターネットにつなぐことができます。大きさも手のひらサイズほどで、荷物としてかさばりません。
モバイルルーターも携帯電話同様、携帯電話会社と契約して利用するのが一般的です。しかし、料金は大手携帯電話会社の場合、2年契約のデータ通信プランが月々4,000円~7,000円ほどかかります。
入院のときだけしか使わないような短期間の利用には出費が大きく、契約をためらってしまいます。
そこで便利なのが、携帯電話会社を選ばないSIMフリーのモバイルルーターです。SIMフリーのモバイルルーターは格安SIMを使ってネットに接続することができます。主なSIMフリールーターには次の機種があります。
機種名 | メーカー | 単体での実売価格 |
Aterm MR05LN | NEC | 22,000円~ |
Mobile Wi-Fi E5383 | Huawei | 18,500円~ |
ARIA 2 | FREETEL | 11,800円(定価) |
※ 実売価格は2016年12月現在の価格.comに掲載の情報をもとにしています。
入院期間だけの利用には、プリペイド型の格安SIMがおすすめです。
プリペイドSIMは、利用期間とデータ容量があらかじめ決められた、使い切り型のSIMカードです。通常のSIM契約のように毎月定額料金を支払う必要がありません。
利用期間は1週間、1か月、3か月、中には6か月以上など、短期から中長期のものまであります。代表的なプリペイドSIMは次のものがあります。
提供会社 | SIMプラン | 価格 | 利用期間 | データ容量 |
U-NEXT | U-mobileプリペイド | 1,980円 | 7日 | 1日200MBまで |
ケイ・オプティコム | mineoプリペイドパック | 3,700円 | 開通日の翌月末日まで | 1GB |
IIJ | IIJmioプリペイドパック | 3,791円 | 3ヶ月 | 2GB |
日本通信 | b-mobile 6GBプリペイド | 17,315円 | 6ヶ月 | 1か月5GB |
※ 価格は販売店により若干異なる場合があります。
病室内のネット利用は要注意
モバイルルーターに限らず、病院内でインターネットを利用する際は必ず気をつけなければいけないことがあります。
たいていの場合、病室内で携帯電話での通話やインターネットの利用は自粛・または禁止されています。理由は、電波を出す機器は備え付けの医療機器に悪影響を与える恐れがあるからです。インターネットの利用は、休憩室あるいは指定された場所でするようにしてください。
入院時にインターネットの利用について書かれた案内を渡してくれる病院もあります。案内文に目を通して、規則に沿ってネットを利用するようにしましょう。
入院時はさまざまな不安を抱えながら生活を送ります。入院中の時間を過ごすのにモバイルルーターは役立ちます。もしものときに備えて、モバイルルーターの情報収集をしておくとよいかもしれません。
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