スマホの紛失は増加傾向にある!
スマホの普及とともに、その紛失件数も増加しています。
モバイルセキュリティ企業のLookout, Inc.(本社:米国カリフォルニア州)による調査では、18歳から24歳の約45%がスマートフォンの紛失や盗難を経験しているとのこと。
当然のことながら、スマホには多くの個人情報が登録されており、一旦紛失してしまうとその損害は端末代だけでは済まない額に膨れ上がることがあります。写真やメールはもちろん、SNS利用状況や人脈、ネット銀行の口座状況など、ありとあらゆる情報がスマホから漏れ出す危険性をはらんでいるのです。
最近のスマホには、パスワードによるロックや指紋認証などが実装されているため、そうそう簡単にロックを解除できないとはいえ、知識のある取得者が悪意を持って操作すれば簡単にロックを解除することも可能です。
そこで今回は、スマホを紛失した際の”自己防衛策”について、その初歩的な知識と対策をご説明し、万が一の事態に備える方法を共有したいと思います。
大手キャリアにはサポートサービスがあるが・・・。

実はNTTdocomoなどの大手キャリア利用者には、オフィシャルな紛失対応窓口が用意されています。
スマートフォン契約者本人から窓口へ連絡することにより、第三者によるスマートフォンの機能の利用をすべて停止させることができるというものです。
また、加入必須のオプションである場合もありますが、GPSを使ってスマートフォンの位置をある程度特定してもらえるサービスもあります。
この制度を利用すれば、今どこに自分のスマートフォンがあるのかがある程度特定できます。
しかし、格安スマホ会社の場合はこういった紛失盗難窓口を設けていない会社がほとんどです。
大手キャリアではない格安スマホ利用者は、自分で端末の位置を特定したり端末の操作をロックしたりする必要があるのです。
紛失した場所に心当たりがあるのなら、その場所へ電話して確認したり、あるいはその場所に戻って調べたりすることも可能でしょう。
そうではなく、紛失した場所に心当たりがない場合、まずは「自分の端末が今どこにあるのか」を確認する作業を行い、紛失した場所を特定してみましょう。
格安スマホの場合、googleアプリで位置特定可能
Android系格安スマホをお持ちの場合、設定などは自身のgoogleアカウントに紐づけられているはずです。従って、まずはパソコンのブラウザでgoogleのアカウント情報を開いてください。
そこに「スマートフォンを探す」という項目があります。
これをクリックすると、このようにgoogleマップ上に現在のスマートフォンの位置が表示されます。
そしてこの画面上で、
- 端末の着信音を5 分間鳴らす(マナーモードでも音が鳴ります)
- 端末を発見した人へのメッセージや自分の連絡先電話番号をロック画面に表示させる
- 端末上のすべてのデータを完全に削除する
といった操作が可能です。
おそらく、悪意のある第三者に拾われない限り、2の対処方法でほとんど解決することと思います。また最悪の場合は3の方法により、重要な個人情報やデータを守ることができます。
ちなみに、この位置情報の誤差は半径30メートル以内程度と非常に精巧です。
飲食店や施設に忘れたのか、交番や駅の忘れ物センターに届いているのか、あるいは移動中なのかをほぼ正確に知ることができるため、まずは落ち着いて位置特定作業を行うようにしましょう。
端末の位置情報サービスはオンにしておこう
なお、スマートフォンの設定画面で、「位置情報サービス」の「現在地にアクセス」をオンにしておかなければこの機能は利用できません。
忘れずにオンに設定しておくよう心掛けてください。
まとめ
スマートフォンを紛失したら誰もが焦って軽いパニック状態になるのではないかと思います。
しかし、現在では高度なGPS機能によりスマートフォンの位置をほぼ特定することが可能です。
焦らずにまずはスマートフォンの位置を確認し、紛失時の自分の行動などを思い出しながらしかるべき対応を取るようにしましょう。
この記事を書いた人

-
福岡出身のフリーライター。就職を機に上京し人材コンサルタントや外資系ITベンチャー企業に勤務。
20年余の東京生活にピリオドを打ち2015年に福岡へUターンしフリーライターとして活動開始。