はじめに
私は格安SIMを2012年初頭から利用し始めて、かれこれ4年半経過することになります。
今ではすっかり普通に使用していますが、使い始めの当時はまだ情報が出ていませんでした。
今回は、私の格安SIMの利用に至った経過やその利用した感想などについてご紹介したいと思います。
格安SIMカードを知るきっかけ
私が格安SIMを意識するようになったきっかけは「iPhone4」の頃になります。
もともと音楽プレーヤーのiPodを利用していており、いわゆるガラケーでインターネットの閲覧をしてきました。
その後、iPodにモバイル機器としての機能が加わった「iPod touch」が登場しました。その後iPhoneが日本に上陸した訳です。
iphoneが出た当初はまだまだガラケーのモバイルの方が使いやすいという声がありましたが、次第に改善され使いやすくなっていました。
iPod touchを楽しく使えていたため、iPhoneにも興味を持つようになりました。
通信プランが高すぎた!

そうはいっても、この時期は、iPhoneの機種代も料金プランもとても高価でした。
しかもソフトバンクだけしか扱っていませんでした。私はNTTdocomoを利用していたため、電話会社を変更することはしたくありませんでした。
また、外出先ではガラケーのモバイル閲覧などで済んでしまっていたため、急いで購入しようという動機には至りませんでした。
どれだけ高価だったかといいますと、当時ガラケーでインターネット通信料金定額プラン、いわゆる使い放題プランを利用していましたが、それよりも2,000円ほど高くなってしまうことになりました。
ガラケーのプランでも高額だなと感じていたため、定額であっても金銭的にきびしいなと躊躇していました。
そんなときに知ったのは格安SIMの存在です。
格安SIMがやたらと安い。胡散臭い??

当時、格安SIMで人気があったのが、日本通信のb-mobileでした。こちらに興味を持ちました。
simカードがAmazonで購入できる、契約が不要ということで、気軽に試すことができることに魅力を感じました。
当時、以下のようなものだったと思います。
- 半年分や1年分など一定期間を一度に支払うプリペイド式であるため、使いたいときに購入すればいい。継続するには更新手続きをすればいい。
- 回線をNTTdocomoから借りているため、NTT docomoの携帯通信網を使用している。
- 通信速度を落としているため、通信料金が安いけれど、使い放題。
- 動画を見るのは難しい。
- データ専用のものは通話ができない。
そもそもいわゆるガラケーでインターネットのページを閲覧するときやアプリに通信を使用するだけであり、動画を見ることは特に想定していなかったため、安いならばそれでいいという気になりました。
電話会社のSIMロックを知る

格安SIMはとても便利なものと認識しましたが、その当時iPhoneを販売していたのは、ソフトバンクモバイルだけでした。
しかし、格安SIMはNTTdocomoの回線を利用しているため、SIMロックがかかっているソフトバンクのスマートフォンには利用することができません。
iPhoneにも当然SIMロックがかかっており、そのまま格安SIMカードを利用できないなどを知りました。
そうなると、NTTdocomoのスマートフォンを契約して、その機種に格安SIMを挿入して安価に使い放題を享受するか、iPhoneを利用したいのならば、格安SIMを諦めて高価なプランで契約するくらいしか方法はありませんでした。
iPhoneのSIMフリー機の存在を知る~購入まで
その頃、NTTdocomoのガラケーを利用していた私は、NTTdocomoのスマートフォンへ機種変更し少し使用してみましたが、どうにも使い勝手が悪く感じました。
Androidのスマートフォンは、当時フリーズしやすかったり動きが遅かったりしていました。そういったことで、すぐに昔使っていたガラケーに戻しました。
やはりiPhoneが欲しい。そんな時に知ったのがSIMフリーのiPhoneです。
日本ではSIMフリーのiPhoneを購入することができません。
しかし外国では購入できるということで、海外旅行の際に購入することにしたのです。
折しも「iPhone4s」が発売されて少し経った頃でしょうか、たまたま海外旅行に行く機会があったため、購入することにしました。
渡航先でも在庫の不安がありましたが、運良くAppleストアで在庫があったため、購入することができました。
当時10万円近いお値段だったと思います。
格安SIM購入から使いこなすまで

「iPhone4s」の形に合うSIMカードをAmazonから注文しました。
上記のSIMは6ヶ月分のプリペイドSIMです。
初期費用はいらない、継続するにはまた購入すればいい。通信速度は遅め。というものでした。
とにかく1ヶ月2,500円かからないで使い放題だったため、SIMフリー機iPhone4sの機種代は高価でしたが、1年も使っていれば元が取れてしまうくらいでした。
IIJmioの存在

日本通信などが格安SIMを扱い出し、次第に格安SIMが認知されるようになってきました。
月額で契約が必要なものだったり、さらに安価なものだったりさまざまでした。
そんな中登場してきたのが、IIJmioでした。
こちらは同じデータ通信専用でも月額1,000円かからないというものでした。
ただし契約は必要になります。
格安SIMの乗り換え
日本通信のSIMカードがちょうど期限の区切りを迎える頃、以下の理由からIIJmio と契約することにしました。
- 月額料金がさらに安く済むこと
- 評判がよかったこと
- ファミリーパッケージにするとさらにお得であること
安いというだけでは他社の格安SIMもたくさんありました。
しかし、こちらの会社のSIMは速度が安定していること、比較的速度が出ることという評判のため契約することにしたのです。
契約はインターネット上で完結
こちらのSIMカードの契約は、店舗などに足を運ぶ必要がなく、インターネット上で完結することができます。
ただ契約するためにはクレジットカードが必要でした。
SIMカードは数週間後にメール便で送られてくるというものでした。
IIJmioデータ通信専用SIMを使ってみての感想
SIMカードにはドコモの記載がありました。
それではこちらのSIMカードを使ってみての感想を述べていきます。
●メリット
以下は私が感じたメリットです。
・とにかく安い。
やはり月々の通信料金が約1,000円で済むことは大きいです。
複数台持っている場合、SIMカードを追加するのにも、ファミリープランなどを契約すればよく、1枚あたりの単価が低くなるのでさらにお得になることです。
・違約金がないため、イヤならいつでも解約することができる安心感がある
もっと別に安くていいキャリアがあれば、すぐに乗り換えることができるのも魅力です。
・docomoの回線を利用しているため、通信が安定していて途切れるといったトラブルがない。
電波が届かないところが少なく、どこでも通信できる。
かなり僻地といわれているところまで電波が届くのがいいです。通信も途切れて不便ということを感じたことがありません。
・自宅で無線LAN環境を整えると、動画も閲覧可能
自宅では無線LANを導入すると、普通に動画が閲覧できます。動画を外で閲覧することがほとんどないため、通信速度が遅くても特に不便を感じたことがありません。
・外出先で通信速度の遅さを感じたことがほとんどない
高速道路で遅さを感じたくらいです。
ちなみに、こちらが速度テストの結果になります。

・テザリングができる
テザリングといって、スマホがモバイルルーター代わりとなる機能があります。これは格安SIMというかSIMフリー機だから、という部分もあります。どうやらSIMロックがかかっているiPhoneでは、追加費用がかかるといいます。
こういった新たな契約などをせずとも、普通にテザリングできるのは便利です。
・意外に動画も閲覧できる
これは意外だったのですが、格安SIMだと動画閲覧がつらいといいますが、意外に閲覧することができます。
カクカクして止まることもありますが、そういったことを気にしなければ閲覧することは可能でした。これはうれしい誤算でした。
●デメリット
次はデメリットです。人によって異なりますが、私はこのような部分で不便に感じました。
・携帯電話会社のメールは利用できない
やはり長年使ってきた携帯電話会社のメールを失うことは、近年会うこともなくなってしまっている友人と連絡を取れなくなるため、つらいです。
いちいちメールアドレス変更の連絡をするのも面倒なので。
・独自のメールアドレスは付与されない
携帯電話会社と契約するとオリジナルメールアドレスをもらえますが、できません。
とはいえ、アップル社からの独自メールアドレスがもらえるため、こちらを使うことはできます。
・通話はできない
通信プランなので、通話はできません。ちょっと電話をかけたいときにはガラケーをカバンから出さなければなりません。
通話ができるプランは違約金のようなものが発生しますので、通話プランを試してみようということについては慎重に検討せざるを得ないのです。
・携帯電話会社のメールを使い続けたいならば、ガラケーなどとの2台使いになる
結局1台で済ますことができないため、ガラケーとの2台使いになっています。
少し面倒なときもあります。
・海外旅行先では通信できない
NTTdocomo、au、softbankのスマホや携帯電話は海外に持っていくと、国内よりも高額になりますが、そのまま通信することができます。しかし、格安SIMの場合は、全く通信できなくなっています。
追加料金などを支払っても、ということができません。
海外に着いたら、Wi-Fi環境を探すか、現地のプリペイドSIMカードなどの契約をする必要があります。
・最初の設定が少し面倒
ここのSIMカードの場合、SIMカードを入れるとすぐに通信することができるわけではなく、構成プロファイルのインストールが必要となります。そのため、無線LAN環境やWi-Fi環境がないと初期設定ができないというところが不便でした。
携帯電話会社では設定してもらえますが、自分で設定などをしなければなりません。
・クレジットカードを持っていないとそもそも契約できない
私はクレジットカードを持っていますが、持っていないと契約できないので、不便という声を聞いたことがあります。
これまで利用してきての感想
通信料金の節約になる

とにかく普通に使えるにも関わらず、安いのがとても魅力です。
docomoがiPhoneを販売しても、通信プランがかなり高額となっています。
たとえ割引になったとしても、月々5,000円以上は毎月必要になります。
でも、格安SIMだとわずかに1,000円。
ガラケーの料金プランも通信しなくて、通話もほとんどしなければ1,500円くらい。月々2,500円以上の差が出ます。
2,500円の差でも2年半でペイできてしまいます。
iPhoneは完成度が高いため、3年くらいは普通に使用できますので、ペイした分を機種代に充てることができるのです。
テザリングも便利
SIMフリーのiPhoneは、テザリングすることができます。
PCの通信に利用することもできるため便利です。
安く便利に利用できるため、それなりに満足しています。これからも使い続けていこうと思っています。
最近はSIMフリーのiPhoneなどが日本のアップルストアでも購入できるようになっています。
月々割引などは適用できませんが、それを上回るお得感があります。
また、ドコモのスマホからガラケーに戻したよ、という方はその余ったスマホに入れることでモバイル機として格安に利用することもできます。
格安SIMは、2台持ちでも構わないという方にはぜひおすすめしたいです。
※個人の感想です。
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