格安SIMでスマホ料金がすごく安くなると聞いて、気になっている初心者の方はこの記事に注目!
分かりにくい!と言われる格安SIMの全てをかみ砕いて徹底解説します。
これを読めば格安SIMの仕組みからスタート方法まで、ビギナーの方もバッチリわかりますよ。
目次
格安SIMとはそもそも何か?
スマホ料金がお得になるのは魅力的ですが、そもそもSIMカードとは何か知っていますか?
格安SIMの運営業者も含めて、まずは格安SIMの仕組みを把握しましょう。
SIMカードとは
SIMカードは、スマホや携帯電話の中に入っているデータ通信や音声通話を行うためのカードです。
SIMカードには個別識別番号が割り振られていて、端末の所有者を特定することができます。
端末に装着するIDのようなものですね。
大手3大携帯キャリアといえば、NTTドコモ、au、ソフトバンクですよね。
3社は自社で扱うスマホ端末に、自社仕様のSIMカードを設置しています。
しかしこの数年で、総務省は通信業界で競争をさせ値下げにつなげるために、3社が保有する通信回線を開放するように積極的に促してきました。
その結果、MVNOと言われる通信事業者が発生したのです。
MVNOが発行するSIMカードが、安い料金で利用できることから格安SIMと呼ばれて注目されています。
MVNOって何?
格安SIMを運営する通信事業者で、代表的な業者は楽天モバイル、OCN mobile ONE、IIJmio、mineoなどです。
CMを積極的に流している企業も多いので、見たり聞いたりしたことがあるのではないでしょうか?
MVNOは独自に通信・通話のための回線を保有しているわけではありません。
ドコモまたはauから回線を借り受け、回線使用料を支払って利用しています。
よって自分たちで基地局・収容局などを持たなくても電話・通信事業を行えるのです。
大手携帯キャリアより安い?
結論から言うと、ほとんどの方は大手携帯キャリアよりも料金が安くなります。
どれぐらい安くなるかは利用するMVNO・プランで異なりますが、目安として大体30%~50%ぐらい安くなることが多いです。
特にデータ通信料金が非常に安いのが大きな特徴と言えます。
格安SIMが登場した初期の頃は、Webサイト閲覧・動画再生・ゲームアプリなどを頻繁に行うヘビーユーザーが格安SIMに乗り換えて大きな恩恵を受けていました。
最近ではライトユーザー向けのプランも非常に数多く出ています。
データ通信量がそれほど多くない人でも通信料を劇的に安くすることができるのです。
対応しているエリアは?
MVNOはドコモまたはauから回線を借りて事業を運営してします。
ということは、ドコモ・auがつながるところなら格安SIMでもカバーできるということです。
この2つの回線がいずれも利用できないエリアに住んでいる方はごくわずかでしょう。
日本に住んでいるほぼ全ての方は格安SIMを利用できますよ。
格安SIMのメリット・デメリット
格安SIMを3大携帯キャリアと比較したときのメリット・デメリットを解説します。
デメリットは利用方法を工夫することによって解決できるので、実際はメリットの方が大きいですよ!
格安SIMのメリット
1、データ通信料金が非常に安い
格安SIMの最大のメリットがこちら!大手携帯キャリアを圧倒する安さが魅力的です。
例えば月々3GBのプランを見てみると、大手携帯キャリアでは4,000~5,000円です。
一方で格安SIMの3GBのプランなら、なんと900~1,000円ほどとなっています。
実に1/3以下と、格安SIMの通信料金がいかに安いのかをお分かりいただけるのではないでしょうか?
2、期間縛りが少ない
大手携帯キャリアには「期間縛り」があり、契約して2年以内に解約すると約10,000円もの違約金を支払わなくてはなりません。
しかも契約は自動更新される仕組みになっているので、違約金なしで解約できるのは1か月~2か月間に限られています。
ユーザーにとって非常に不利益な制度であると言えるでしょう。
格安SIMの料金プランの多くは期間縛りがありません。
特に、音声通話を使わないデータ通信専用の利用プランなら、どのMVNOでもほぼ違約金がかかりません。
音声通話プランには期間縛りがありますが、半年~1年と大手キャリアより短くなっています。
利用期間に応じて違約金が安くなるMVNOもあります。
さらに、契約してから半年・1年など一定の期間を過ぎれば、その後はいつ解約しても違約金がかからないことが多いです。
大手携帯キャリアなら、2年経過したら次の2年間も丸々期間縛りになってしまいます。
格安SIMの方がずっとユーザーの利便性が高いことがわかりますよね。
3、自由自在に機種変更できる
期間縛り・違約金が大手携帯キャリアよりもかなり緩いため、ユーザーが好きな時に機種変更しやすいのも格安SIMのメリットです。
毎年新しいiPhoneを利用したいと考える方も一定いるでしょう。
格安SIMなら毎年新しい機種を楽しめるようになっていますし、MVNOを変えることも容易です。
格安SIMのデメリット
1、時間帯による混雑が発生することがある
格安SIMでは、多くのユーザーが集中する時間帯に回線が混雑する傾向にあります。
最も混雑するのは昼の12時~13時で、Webサイトの表示や動画の再生が遅くなることがあります。
しかし、MVNOも回線を増強するなどさまざまな対策を取っていますので、かつてほど利便性が大きく損なわれるケースは少なくなりつつあります。
また、お昼時間はあまり通信の重くなる機能は使わない、可能ならお昼の時間をスライドするなどの工夫でもカバーしましょう。
2、通話料金はそれほど安くない
大手携帯キャリアでは通話し放題のサービスがついていますが、格安SIMではそれと同様のサービスは現在のところありません。
通常では30秒あたり20円という高額な通話料金になります。
通話料金の高さが格安SIMの弱点と言われていましたが、いくつかの通信業者では通話料金の定額オプションを用意し始めました。
楽天モバイルやOCN mobile ONEでは、5分以内の通話がかけ放題のサービスを提供しています。
5分を超えると通常と同じ通話料金が請求されます。
毎日電話はするけれど、5分以内の短い通話だけするユーザーに向いているサービスです。
また、Y!mobileはスマホプランS・M・Lのいずれも、10分以内の通話が月々300回まで可能となっています。
5分では短い方におすすめです。
3、キャリアメールを使えなくなる
キャリアメールとは携帯キャリアで発行されるメールアドレスのこと。
ドコモなら@docomo.ne.jp、auは@ezweb.ne.jp、ソフトバンクは@softbank.ne.jpがつくアドレスです。
長年キャリアを使ってきた人ほどキャリアメールはよく利用してきたのではないでしょうか。
携帯キャリアを解約すれば、当然キャリアメールも使えなくなります。
この問題を解決する方法は3つあります。
■キャリアメール問題を解決する3つの方法
まずは2台持ちにする方法です。
キャリアの端末を最低料金のプランで維持しながら、格安SIMを別の端末でデータ通信でのみ利用します。
メール・通話はキャリア端末、ネット関連は格安SIMを活用するやり方です。
うまくプランを組めば料金を節約できますし、キャリアメールはそのまま利用できます。
次にキャリアメールの代わりにフリーメールを使う方法です。
Gmail、Yahoo!メールなど誰でも無料で利用できるサービスのアカウントを取得して、格安SIMでの連絡方法に使います。
メールアドレスの変更を連絡する必要がありますが、1度伝えてしまえばそれまでです。
また、フリーメールはWEB上のサービスなので、どのMVNOとも関係ありません。
契約するMVNOを変更しても問題なく利用することができます。
3つ目の方法は、LINEの利用に切り替えることです。

近年ではLINEを専ら利用しているユーザーもかなり多いです。
周囲でもLINEを使っている人がほとんどなら、思い切ってLINEの利用だけにしてしまうのも効率的です。
格安SIMのスタート方法4パターン
格安SIMはやり方が複雑で、結局どうしたら始められるのかわからない!
という声が多く寄せられています。
そこでスタート方法をわかりやすく解説!
まず、格安SIMを利用する方法は大きく分けて4つあることを知っておいてください。
【パターン1】手持ちのスマホ端末を利用してSIMカードだけ購入
今まで使ってきたスマホ端末をそのまま利用して、中のSIMカードだけを格安SIMのものに変更する方法です。
格安SIMに変更したい方が、一番手軽にできるオーソドックスな方法です。
SIMカードだけを購入するのでコスパが良い上に、慣れているスマホ端末で操作に迷うこともないのがメリットです。
ただし、どの端末でも格安SIMを利用できるというわけではないのが注意点です。あらかじめ、手持ちの端末が格安SIMで利用できるのかを確認する必要があります。
後述の「格安SIMを使う際の注意点」を参考にしてください。
【パターン2】格安SIM+スマホのセット(格安スマホ)を購入
スマホを持ったことがない方におすすめのパターンです。
MVNOではSIMカード単体だけではなく、スマホ端末とのセットも販売していて、「格安スマホ」とよく呼ばれています。
格安SIMを始めたいけどスマホを持ったことがない方は、セットで購入するのが安心です。
格安スマホと言うと、以前は「安かろう悪かろう」のイメージがありました。
しかし現在ではコスパ重視の端末からハイスペックな高級機までさまざまなバリエーションがあり、個々の端末の性能も申し分のないレベルになっています。
当然、自社のSIMカードを利用することを前提に販売されていますから、パターン1のようにSIMカードが使えるか心配する必要がないのがメリットで、SIMとスマホ端末のセット割・キャンペーンが利用できる点も魅力的です。
ただし、通信業者・機種によってはあまり安くないものもあるので、価格をよく調べることが重要です。
【パターン3】SIMフリー端末と格安SIMカードを別々に用意
格安SIMの利用をきっかけにスマホも新しいものに変えたい方におすすめの方法です。
SIMフリー端末とはその名の通り、どの会社のSIMでも利用できる端末です。
個々のMVNOでの端末の取り扱いは限られているので、自分が欲しい機種があるとは限りません。
SIMカードを契約するMVNOで、自分が欲しい機種がないなら、SIMフリースマホを別で購入する方法が良いでしょう。
SIMフリースマホはネット通販、家電量販店で購入できます。
iPhoneのSIMフリー版は、アップルストアやアップルのオンラインストアでも購入できます。
パターン2よりも端末の選択肢が増えますが、MVNO独自のセット割引・キャンペーンなどの恩恵は受けられないことも多いです。
【パターン4】白ロム端末と格安SIMカードを別々に用意
白ロムとはSIMカードが入っていない状態のスマホ端末のことです。
SIMカードを抜き取って端末だけの状態で中古品として売られています。
白ロムもSIMカードを挿せば普通にスマホとして利用することができます。
白ロムのメリットはまず価格が安いこと。
人気機種でも通常価格から30%以上割引されることが多く、半額以下になっている機種もあります。
白ロムはスマホのことがよく分かっていて、パターン3よりもスマホ端末を安く購入したい方におすすめです。
また、通常では手に入りにくいレアな機種が見つかることがあるのも魅力的です。ただし、
中古品に抵抗がある方には向かないこと、赤ロムという問題のある端末が混じっている可能性に気を付けなくてはならないことが注意点です。赤ロム保証がついているショップで購入するのが良いでしょう。
格安SIMの利用手順・手続きの流れ
格安SIMの利用をスタートするための手順・流れを解説します。
先ほど説明した4つのパターンのいずれを選ぶにしても必要な手続きですので、きちんと行いましょう。
1、MNP転出届
契約する携帯の会社を変更しても、電話の番号がそのまま引き続き利用できる制度がMNPです。
大手キャリア間での変更で利用した方も多いでしょう。
格安SIMでもこの制度は利用可能です。音声通話のSIMカードを契約する方は必須の手続きです。
一方、データ通信だけで良いなら必要ありません。
解約する会社へMNP転出届の申請をして、「MNP予約番号」を発行してもらいます。
この予約番号には有効期限があり、期限までに変更先の会社で手続しないと無効になります。
また、MVNOによっては有効期限までの日数が10日以上などと決められていることもあります。
よって、MNP予約番号が発行されたらすぐに転入先で契約をすることが必要です。
MNP転出届を出すまでに、転入先の通信事業者・契約プラン・オプションなどすべて決めておくことが望ましいでしょう。
2、格安SIM契約
加入を希望する通信事業者とSIMの契約を結びます。
SIMカード単体か、スマホとのセットかを選び、契約プラン・オプションを選択します。
住所・氏名・電話番号・支払方法など必要事項を伝え、MNPをする場合は予約番号もここで伝えます。
本人確認のため、身分証明書の提示が必要です。
支払方法はクレジットカードとなるケースがとても多いですが、いくつかの事業者では口座振替・デビットカードにも対応しています。
格安SIMの場合はコストを抑えるためにWebサイトでの受付が主流となっています。
しかし中には実店舗や、家電量販店の中にカウンターを構えている通信業者もありますので、スタッフと対面で話したい方は利用してみるとよいでしょう。
実店舗・カウンターのある事業者は、楽天モバイル・Y!mobile・IIJmio・FREETEL・OCN モバイル ONE・BIGLOBE SIM・UQ mobile・U-mobileなどがあります。
3、APN設定
契約を結んだ後SIMカードが自宅に届いたら、利用を開始する前に「APN設定」という作業を行う必要があります。
APNとは「アクションポイントネーム」の略で、簡単に言うとネットに接続するサーバーをどこにするかをスマホ端末に設定します。
例えばIIJmioのSIMカードを利用するなら、ネットにはIIJmioの運用するサーバーを経由して接続します。そのIIJmioのサーバーを経由するための設定を、スマホに入力するということです。
初めて格安SIMを利用する方が戸惑うのがAPN設定ですが、各MVNOとも非常に丁寧に設定方法を解説しています。
SIMカードの同封書類に設定方法が記載されていますし、事業者によっては動画で解説しているところもあります。
これらの資料を見ながら丁寧に行えば、どれだけゆっくりやってもおよそ30分以内で設定可能です。
APN設定が終わると、スマホがデータ通信を開始して、ネットに接続できるようになります。
4、データ移行
【STEP.1】写真・音楽ファイルなどのデータ
SIMカードだけではなく、SIMフリー端末・白ロムなど新たなスマホを購入したら、写真・音楽ファイルなどのデータを新しい端末へ移行します。方法はいくつかありますが、micro SDカードを使ってコピーする方法が最もポピュラーでしょう。
クラウドサービスに慣れている方は、DropBoxやGoogle Driveを利用するのが便利です。
DropBox:https://www.dropbox.com/ja/
Google Drive:https://www.google.com/intl/ja_jp/drive/
クラウドサービスとは簡単に説明するとデータを事業運営者のサーバーに格納しておけるサービスです。
一定の容量までは無料で利用することができます。
旧端末からクラウドサービスにアクセスしてデータをコピーしておき、新しい端末から再度アクセスして取り込むという方法です。
【STEP.2】LINEの引継ぎ
LINEの引継ぎの場合は、独自の方法をとる必要があります。
まずLINEの「設定」画面で引き継ぎの許可を設定しましょう。
トーク履歴を補完したいなら、Androidは「トーク履歴をバックアップ」、iOSは「トーク履歴の送信」を選択し、トーク履歴データの保存先を指定してバックアップを取ります。
次に新しい端末にLINEをインストールしてログインします。
PINコード入力・電話番号認証を行って引き継ぎ手続きを行ってください。
「トーク設定」を開いて「トーク履歴をインポート」を選択し、保管しておいたデータを指定すれば、過去のトークデータを復元できます。スタンプや着せかえは再度ダウンロードが必要なので、マイスタンプ画面からダウンロードしてください。
格安SIMを使う際の注意点
格安SIMを初めて使う方が間違えやすいポイントをまとめました。
初心者の方はよく注意しておいてくださいね。
1、SIMカードの種類・サイズ
SIMカードにはいくつか種類があり、スマホ端末に対応した種類のカードを選択しなければなりません。
あらかじめSIMカードの種類・サイズを把握しておいてください。
「miniSIMカード」、「microSIMカード」、「nanoSIMカード」の3種類があります。
自分の端末に何が入っているかを知るには、端末メーカー・携帯キャリアのWebサイトをチェックしてください。
例えばiPhoneなら、アップルのサポートページに掲載されています。
2、ドコモのスマホ端末を使う場合
ドコモ端末なら基本的にはSIMロックを解除せずに格安SIMを利用できることが多いです。
ほとんどのMVNOはドコモ回線を利用しているためです。
ただし、au回線を利用しているMVNOを利用する場合、海外旅行などで外国のSIMを利用する場合は、SIMロックを解除しなくてはなりません。
ドコモの「お客様サポート」のページや、ドコモショップでSIMロック解除を依頼することができます。
3、au端末・ソフトバンク端末を使う場合
まずau端末を使う場合ですが、au回線に対応しているMVNOならSIMロックを解除しなくても利用できるのでおすすめです。
現在au回線に対応しているMVNOはmineo、UQ mobile、IIJmioの3社です。
ただし、「4G LTE」に対応している端末であることも必須条件です。
持っている端末が4G LTEに対応しているかどうかは、auのホームページで確認してください。
au回線以外のMVNOを利用したいなら、auショップなどでSIMロックを解除してもらう必要があります。
しかし、AQUOS SERIE mini SHV31など、いくつかのスマホは格安SIMでは利用できないので併せて確認してください。
ソフトバンクに関しては、現在のところソフトバンク回線に対応したMVNOが存在していません。
格安SIMで利用したいならSIMロックを解除する必要があり、ソフトバンクショップで3,000円を支払えばやってもらえます。
しかし、ソフトバンクではSIMロック解除ができる端末・機種が非常に少ないのが問題です。
iPhoneなどは解除が認められていません。
ソフトバンクユーザーの方は、SIMロック解除ができる端末かどうかを公式ホームページで確認してください。できない端末の場合は、SIMカードだけでなく新しい端末も用意する必要があります。
料金プランについて
格安SIMの料金はさまざまですが、大きく分けると3種類あります。
利用方法に関わってくるのでしっかり覚えておいてください。
1、データ容量定額タイプ
毎月利用できるデータ容量に上限があり、その容量ごとに料金が定められているタイプの料金です。
格安SIMのほとんどのプランはこのタイプに当てはまります。
1GB・3GB・5GB・10GBのプランが主流ですが、MVNOによっては2GB・4GBなども選べる場合があります。
なんとなく選ぶのではなく、自分の月間の使用量を把握してから選ぶことをおすすめします。
2、容量無制限タイプ
近年増えてきたのがこのタイプで、月間のデータ容量に制限がありません。
原則として何GBでも利用できるプランで、料金もかなり安いので一見魅力です。
ただし、通信速度にある程度の制限がかけられている場合も多いのに注意してください。このプランを設けているMVNOは通常の容量定額タイプも用意しているので、両方のプランの通信速度の記載をよくチェックしておくことがおすすめです。
3、プリペイドタイプ
あらかじめ一定の料金を支払って、限られた日数またはデータ容量を使うプランです。
一時的な利用を前提としているので、海外からの旅行客がよく利用しています。面倒な開通手続きや解約手続きなどもいりません。
このプランは、MVNOの「お試し利用」に向いています。実際に利用して通信状況・速度を確認したい方におすすめです。
MVNO・プランはどう選べばいい?
自分に合ったMVNOやプランを選ぶには、4つのポイントが重要です。
これまでの説明の繰り返しになる点もありますが、大切なので復習もかねて抑えておきましょう。
1、ドコモ系とau系
今持っているスマホを格安SIMでも利用したい方は、その端末にあったMVNOを選ぶのが便利です。
au端末ならau系のMVNOで、mineo・UQ mobile・IIJmioです。
この3社以外の、楽天モバイル・OCN モバイル ONE、DMM mobile、FREETEL、NifMoなどはすべてドコモ回線に対応しています。
また、mineoとIIJmioはau・ドコモの両回線に対応しているMVNOです。
持っている端末と別の回線のMVNOを利用したいならSIMロックを解除してもらいましょう。
2、自分が使うデータ量をチェック
月々のデータ容量に上限があるプランを選ぶ場合、月間のデータ使用量を把握しておきましょう。
ドコモ・au・ソフトバンクとも、会員ページにログインすれば、自分がどれだけ使用しているのかを知ることができます。
データ容量が足りていないと、月の途中で速度制限がかけられ、高速通信ができなくなってしまいます。高速通信に戻るには容量を追加購入する必要があり、通常の料金より割高になっていることが多いです。
極力、容量追加をしなくて良いちょうどよい容量を選ぶことが大切です。
3、通信速度
オンラインゲームアプリ・動画の再生など、通信速度の速さが求められる機能をよく利用する方は、通信速度を重視するのも1つの手です。
ネットで検索すれば、各MVNOの速度を計測した結果を公表しているページがいくつも発見できます。
ただし、速度はエリア・時間帯など計測条件によって大きく異なります。
1つの速度結果だけではなく、4~5種類以上の結果をチェックしてください。
また、結果を公表した日付にも注目して、可能な限り新しい結果を参考にしてください。2年以上前の結果はあまり参考にならないと考えたほうがよいでしょう。
4、音声通話かデータ通信専用か
スマホ1台のみ利用する方は音声通話SIMを選んでおけばよいでしょう。
ガラケーとの2台持ち、スマホを複数持つ方はデータ通信専用SIMの活用を考えてください。
スマホ複数利用の場合、複数のSIMカードをよりお得な料金で使えるプランがあります。
家族全体で格安SIMへ移行する場合は「シェアプラン」などを利用するとお得ですよ。
シェアプランは月々のデータ容量を家族全体でシェアするプランです。
1人で複数のSIMを使う場合にも使えます。
格安SIM初心者におすすめのMVNO一覧

■mineo
ドコモ・au両方の回線に対応
mineoは緑色のテーマカラーが印象的なMVNOで、ドコモ回線とau回線の両方に対応しているのが特徴的です。
料金プランはドコモプランもauプランも同額なので、どちらかが不利になることはありません。ドコモユーザーにもauユーザーにも根強い人気があり、格安SIM業界でのシェアも上位です。
コミュニティサイトの「マイネ王」が人気
mineoのもう一つの特徴が、「マイネ王」というコミュニティサイトです。ユーザーとmineoスタッフのコミュニケーションが行える場所で、わからないことや疑問を気軽に聞くことができる雰囲気です。
また、mineoの利用をもっと便利にするアイデアも募集していて、ユーザーが意見を送ることもできます。実際に実現したアイデアもあり、ユーザーとの関係強化に力を入れていることがわかります。
便利なフリータンク
mineoの会員同士の助け合いの仕組みがこの「フリータンク」で、会員が共有しているパケット容量のタンクです。
月々のデータ容量が途中で足りなくなった時に、月々1GBを上限として、タンクから無料で補充することが可能です。逆にデータ容量が余っているときは、タンクにパケットを入れて誰かに役立ててもらえます。
実質、1GBを無料で利用できるサービスですね。

■TONEモバイル
TSUTAYAの格安スマホ
TONEモバイルは、TSUTAYAから出ている格安スマホです。
TSUTAYAといえばCD・DVDの大手レンタルチェーン店です。また、その母体のCCC(カルチャー・コンビニエンス・クラブ)はTポイントの運営でも知られています。
このようなエンタメ分野・ポイントサービス分野で培った強みを持つMVNOです。
1種類だけのシンプルなプラン
TONEモバイルには月額1,000円のプランのみ存在しています。
インターネット使い放題+通話の基本料で1,000円という内容です。
使い放題でこの低価格は非常に魅力的ですが、通信速度は500~600kbpsとハイスピードではありません。そこそこの画質の動画が再生できればOKという方に向いています。
SIM+スマホ端末のセットの契約
TONEモバイルはSIMカードとスマホ端末のセットでの販売となっていて、SIMカードのみの契約はありません。機種はm15とm14の2種類で、どちらもスマホ初心者でも扱いやすいシンプルな端末です。
子供から年配の方まで幅広い方が使いやすいのが魅力的です。

■UQモバイル
au回線専用のMVNO
UQモバイルは、あのWiMAXも運営しているUQコミュニケーションズのMVNOです。KDDIの関連会社から発生したという背景もあり、au回線のみ対応しています。
auユーザーにとっては気軽に格安SIM利用をスタートできる貴重なMVNOの1つです。
ぴったりプランとたっぷりプラン
90分の無料通話と2GBのネット利用がコミで2,980円のぴったりプランは、現在1,980円に割引されています。
さらに期間限定で、無料通話が3倍、データ容量が2倍になるので期間中は270分と4GBが1,980円で利用できることになります。
期間限定サービスが終わった後の2017年2月には、「たっぷりプラン」という180分・6GBで2,980円という新プランが登場します。
通信速度の速さに定評がある
UQモバイルの強みとして知られているのが「実効速度No.1」です。
理論上ではなく実際に出る通信速度に関して、どのランキングでもUQモバイルはかなり上位に来ることが多いです。
公式ウェブサイトにも、RBB TODAYが発表した格安SIMアワード2016で、通信速度部門1位に選ばれたことをアピールしています。

■U-mobile
USENの事業部が独立
株式会社U-NEXTが運営する格安SIMです。
U-NEXTはもともとUSENの通信事業部でした。これがU-NEXTとして独立して、光回線やMVNOのサービスを開始しました。
元USEN系列ということで、エンタメ分野のコンテンツ提供のノウハウに強みがあります。
大容量の25GBプランが登場
2016年10月から、月々25GBの大容量を低料金で利用できる「U-mobile MAX」というプランが登場しました。大手キャリアの新プランである20GBを上回る数字です。データ通信専用なら2,380円、通話ありでも2,880円で利用可能です。
毎日オンラインゲームや動画再生を頻繁に利用するユーザーにおすすめの内容になっています。
U-NEXT光とのコラボキャンペーン
光回線サービスである「U-NEXT光」とU-mobileのコラボキャンペーンを行うことがあります。例えば2016年現在では、U-NEXT光に加入した方は、U-mobileを6か月間無料で利用することが可能です。
事務手数料3,000円も無料になるのでとてもお得です。

■BIGLOBE SIM
有名な大手企業が運営する格安SIM
BIGLOBEと言えばADSL・光回線などのプロバイダーサービスで非常に高い知名度を誇る会社です。その通信事業で培った強みを生かして格安SIM業界に進出してきました。
母体の企業が大手であることで安心感・安定感が魅力的なMVNOです。
お得なエンタメフリーオプション
YouTube、Google Play Music、Apple Music、Abema TVを利用してもデータ容量にカウントされないというオプションです。
音声通話SIMは480円、データSIMなら980円を毎月支払えば、これらのサービスが実質使い放題になります。
毎日YouTubeを視聴したりするユーザーにおすすめ!対象となるサービスは今後もさらに増加する予定です。
便利なシェアSIMプラン
複数のSIMカードでデータ容量をシェアしながら利用するプランがあります。家族での利用はもちろんのこと、1人で複数のスマホを利用する場合や、タブレット・ゲーム機などにも利用する場合に便利なプランです。
SIMカードは最大5枚まで利用できますので、ほとんどの家族・個人なら不足することはないでしょう。

■Y!mobile
独自の回線を持つ格安SIM
可愛い「ふてにゃん」を使ったCMでインパクト大なY!mobile。
ほとんどの方はCMで見たことがあるでしょう。ソフトバンク系列の業者で、正式にはMVNOではありません。というのも、Y!mobileは独自で回線を保有しているので、どこかから借り受けているわけではないからです。
回線を独占していることから、通信速度もかなり早いと評判です。
10分以内の無料通話が月々300回まで使える
Y!mobileはデータ容量ごとに、S・M・Lの3種類のプランがありますが、いずれも無料通話オプションが含まれています。10分以内の通話が月々300回まで利用可能です。さらに1,000円の「スーパー誰とでも割」をつけると、通話時間・回数に制限がなくなります。完全にかけ放題にできるオプションですね。
安心な店頭サービス
携帯キャリアショップをよく利用してきた方は、対面サービスがあると安心ということも多いでしょう。
Y!mobileは格安SIMの中では非常に多くの運営店舗を構えていて、料金プランや手続き内容・スマホ端末に至るまでさまざまなことを相談できます。
CMでもやっていますが、期間限定のプレゼントをもらえることも多いので、気軽に立ち寄ってみてください。

■楽天モバイル
MVNO最大手の1つ
楽天グループが運営する格安SIMです。当初はそれほど積極的にプロモーションを行っておらず知名度も低かったのですが、今では最大手の1つになるほどの成長を遂げたMVNOです。
楽天グループであることから、楽天スーパーポイントにも対応しています。
利用に応じて楽天スーパーポイントが貯まり、月額料金の支払いにポイントを充てることも可能です。
サービス内容の充実性が光る
楽天モバイルがこれほどの成長を遂げた背景として、新しいサービスを次々に打ち出してきたことがあげられます。
特に2016年に開始した「5分かけ放題オプション」は、通話面で不満を持っていたユーザーを多く引き寄せる結果になりました。他にもデータ移行の請負、APN設定の補助など、初心者をサポートするサービスを充実させたことも、ユーザーが増加した理由と言えるでしょう。
スマホ端末の種類が豊富
楽天モバイルは取り扱うスマホ端末の種類がとても多いこともメリットです。ほかのMVNOでは大体5~6種類ほどとなっていますが、楽天モバイルでは15種類以上の取り扱いがあります。
非常に安いものからハイスペックな機種まで揃っていて、自分に合う端末が選びやすいです。キャンペーンも頻繁に行っているので、お得な価格で手に入れやすいこともメリットです。

■DMM mobile
業界でも最多のプラン
ビデオオンデマンドや通販などで有名なDMMグループが運営する格安SIMです。DMM mobileはプランの数が非常に多く、自分にあったプランが選びやすいのがメリット。
月間のデータ容量は、2GB・7GB・8GBなど他社にはあまりない容量を選ぶことができます。また、「ライトプラン」は低速通信になりますが、月々440円で利用することができます。LINEやメールしか利用しない方におすすめです。
いつでも安定している低料金が魅力
DMM mobileは他のMVNOと違い、それほどキャンペーンを多く打ち出しません。
しかし通常の料金でもかなり安い水準なので、キャンペーンを利用しなくてもいつでも安いプランで利用できるのがメリットです。
一時的な安さだけなら他社のほうが安いことも多いですが、継続した安さならDMM mobileです。
DMMポイント還元サービスもある
DMM mobileの利用料金の10%に相当するポイントが、DMMポイントとして付与されます。DMMグループで利用することができるので、動画や電子書籍の購入に活用できます。

■OCN モバイルONE
MVNOのトップグループの1つ
OCN モバイル ONEはNTT Communicationsが運営するMVNOです。
NTT系列というネームバリューと大手ならではの安心感が魅力的で、格安SIM業界で上位に位置しています。格安SIM業界では最も古くから営業している業者の1つで、サービス運営の安定性の評価が高いです。
全国82,000か所のWi-Fiスポットが利用できる
OCN モバイル ONEの利用者は、全国に82,000か所もあるWi-Fiスポットを利用することができます。
カフェ・ホテル・駅・空港などにあり、もちろん利用料金はかかりません。Wi-Fiの利用分はデータ通信量にカウントされないので、外出時のデータ容量を節約することができますね。
端末保障オプション
スマホ利用で気になるのが水濡れ・落下による破損・故障などです。
特にスマホの扱いに慣れていない初心者の方は、これらのトラブルを不安に感じることも多いでしょう。OCN モバイル ONEは月々540円で端末補償オプションをつけることができます。年間で50,000円を上限に補償してもらえるので万が一の時でも安心です。

■FREETEL(フリーテル)
一部のSNS利用が無料に
FREETELはSNS利用を無料にする取り組みに力を入れています。
契約のデータ容量に応じて、LINE、WhatsApp、AppStore、Pokemon GOなどでのデータ利用が無料になります。
さらに今後、TwitterやFacebookなども対象にする予定があるので、SNSをよく利用する方には嬉しいサービス内容です。
混雑しやすい時間帯でもつながりやすい
FREETELの強みの1つがつながりやすさで、Webサイトでもアピールしています。東京・新橋の平日12時台での速度を測定したところ、ドコモとほぼ同等の速度が出たと発表しています。
シェアの大きいMVNOは加入者数も多いので、混雑することも多くなります。混雑を避けたい方におすすめです。
「SAMURAI」シリーズなど独自の端末
FREETELは和風をコンセプトにした「SAMURAI」シリーズなど、独自の端末を用意していることでも知られています。
スパとバランスの良い「雅(MIYABI)」、最高レベルのスペックを追求した「極(KIWAMI)」など、唯一無二の世界観が魅力的です。これらの端末はFREETELでしか入手することはできません。

■IIJmio
顧客満足度が非常に高いMVNO
IIJmioも格安SIM業界の大手の1つで、顧客満足度が非常に高いことで知られています。
MMD研究所の満足度調査では、総合満足度で3年連続No.1に輝いたほか、RBB TODAYの格安SIMアワードでも総合部門で最優秀賞を獲得しました。これだけの満足度を獲得できた背景は、初心者に非常に優しいサービスを展開してきたことがあります。
手厚いサポートで初心者に優しい
初心者はちょっとしたことでも躓きやすいのが格安SIMですが、IIJmioはサポートサービスに力を入れているのが特徴的です。メール・電話はもちろんのことTwitterでも気軽に質問でき、素早く返事を返してくれます。格安ということでサポートまで手が回らないMVNOも多い中、IIJmioの充実したサポート体制は格安SIM入門者の高い支持を集めています。
BIC SIMにも協力
BIC SIMとは大手家電量販店のビックカメラが展開する格安SIMですが、IIJmioのサービスがもとになっています。IIJmioの技術力が頼もしいのに加え、公衆無線LANサービスがついてくるのでデータ通信量の節約もできます。
ビックカメラのカウンターで即日開通もしてくれるので、店頭サービスを重視する方にもおすすめです。
au回線への対応を開始
さらにIIJmioはau回線への対応する「タイプA」のサービスを開始しました。
auユーザーにとっての有力な乗り換え先候補が1つ増えたことになります。

■イオンモバイル
大手小売業のイオンが運営
イオンが格安SIM・格安スマホに進出してきたことで話題になったMVNOです。
イオンの店舗網を生かして、全国212店舗でのアフターサービスを行っているのが強みです。
故障修理受付はもちろんのこと、使い方がわからなくなったときにも相談に乗ってくれます。普段の買い物ついでに立ち寄れるので便利ですね。
期間縛り・契約解除料金がない
大手携帯キャリアよりは緩いとはいえ、格安SIM業界でも一定の期間縛りや契約解除料金が発生することがあります。
しかしイオンモバイルには、契約期間の縛りも契約解除料金も一切存在しません。ユーザーが好きな時に機種を変更できるのでとても使い勝手が良いです。
大容量プランも充実
イオンモバイルには、20GB・30GB・40GB・50GBの大容量プランがあり、さらに2016年10月からは値下げも開始しました。
容量を気にせず思いっきり通信を楽しみたい方に向いています。

■スマモバ
店舗運営に積極的
スマートモバイルコミュニケーションズ株式会社が運営するMVNOです。
比較的新しいMVNOですが、店舗運営に積極的に取り組んでいます。
関東・大阪など大都市圏を中心に、定期的に新店をオープンしています。
ナイトプラン
利用時間帯によって料金がお得になるプランです。
電気・ガスなどではおなじみのプランですが、格安SIMでは珍しいですね。
深夜1時から朝9時の間は高速LTEが使い放題になります。日中がとても忙しいビジネスマンや、不規則な勤務時間が多い方におすすめです。
ただしそれ以外の時間帯は自動的に128kbpsの低速通信になりますのでご注意ください。
LTE使い放題プラン
スマモバが一押ししているプランがこちら。24時間365日高速通信が行える、使い放題のプランです。
SIMカードだけなら月々3,480円で利用可能です。ただし直近の3日間のデータ通信量が3GBを超えた場合は、当日は速度制限がかかるようになっています。
3日で3GBに到達することはなかなかありませんが、念のため注意して使ってください。

■エキサイトモバイル
エキサイト株式会社のMVNO
検索エンジン・ポータルサイトで有名なエキサイト株式会社がスタートした格安SIMです。2016年7月にサービスを開始しました。
bbエキサイトモバイルLTEという名称でサービスを行っていましたが、エキサイトモバイルとシンプルな名称で新たにサービス提供を始めました。
最適料金プラン
エキサイトモバイルには、使った分だけを支払う「最適料金プラン」があります。
この形式のプランは、他のMVNOではあまり行っていないので貴重です。
容量定額プランだと使っても使わなくても一定の使用料を支払う必要がありますが、最適料金プランは利用状況によって変動します。
海外出張が多いなど、月々の通信量にかなり変動のある方にピッタリのプランです。
SIMカード5枚まで利用可能
エキサイトモバイルでは1契約で最大5枚までSIMカードを利用することができます。
4~5人の家族でまとめて乗り換えを検討している家族におすすめです。
また、スマホ・タブレット・ゲーム機器などさまざまな機器にSIMカードを利用したいユーザーにも便利ですね。

■GMOとくとくBB
GMOグループのMVNO
GMOとくとくBBは、GMOクリック証券・lollipopサーバ・アンケートサービスのinfoQなどで有名なGMOインターネット株式会社が運営しています。
通信業界でさまざまな分野の実績がある会社が運営している強みがあります。
GMOとくとくポイント
こちらのSIMサービスを契約すると、毎月の月額利用料金を支払うたびに、GMOとくとくポイントが50ポイント還元されます。このポイントはGMOとくとくポイントの加盟店で利用できるほか、1ポイント1円換算でGMOとくとくBBの利用料金の支払いに充当することも可能です。
つまり毎月50円引きがされるサービスということですね。
音声通話SIMはBIGLOBE SIMのもの
GMOとくとくBBはBIGLOBE SIMからの協力を得て音声通話SIMを提供しています。
音声通話SIMの料金は格安SIM業界の中でも比較的安いほうで、本家のBIGLOBE SIMよりも若干安い設定です。
通信品質はBIGLOBE SIMと変わらないので、GMOのサービスに魅力を感じるならこちらを選ぶのもおすすめです。

■DTI SIM
ネット・通話のダブル放題を最初に導入
DTI SIMは、プロバイダーサービスで知られるドリーム・トレイン・インターネット社が始めた格安SIMです。
格安SIMでは、DTI-SIMがネットの使い放題と通話のかけ放題の両方を初めて導入しました。
ネット使い放題はデータ専用プランの場合通常2,200円、音声プランでも2,900円とかなりの低額料金です。
他のMVNOと比較しても最安値クラスと言えます。
ほかの大手と比べると後発の事業者であることを意識し、価格面で他社と競争できる内容のサービスを拡充しているのが特徴的です。
スマホレンタルオプション
DTI-SIMでは、SIMとiPhone 6sのレンタルがセットになったオプションが用意されています。
レンタル期間の制限は1年間で、1年を経過すれば新しい端末へ変更することができます。
毎年新しいiPhoneを利用したい方におすすめのサービスです。引き続き使いたい場合はレンタルを継続したり買い取り料金を支払って購入することも可能です。
しかし、人気のオプションのため、時期によっては受付を停止していることもあります。
希望する方は、受付をしているときに早めに申し込むとよいでしょう。

■スマOFF
BOOK OFFが格安SIMに進出
本・CD・DVDの販売で有名なBOOK OFFが始めた格安SIMです。
音声通話SIMがなく、データ通信専用SIMのみのプランですが、「SMARTalk通話アプリ」が用意されています。留守番電話・着信拒否・着信転送などのオプションに関してはすべて無料で、通話料だけが発生します。
国内の携帯電話あてでも30秒で8円と安い設定になっていて、このアプリが入っている人同士なら通話料が無料になります。
スタートから31日間無料
スマOFFでは、利用開始日から31日間は月額利用料金が無料です。
ブックオフがスマホを初めて利用する人の負担を減らすために始めたサービスで、現在のところは一時的なキャンペーンとはなっていません。
期間縛り・契約解除金なし
スマOFFは期間縛り・契約解除金の制度がないので、いつでも解約できます。
試しに利用してみたいという方でも手軽にスタートできるのがメリットですね。これは新規契約者だけでなく、すでに契約している方にも適用されます。この制度が続く限り、スマOFFは自由に契約・契約解除を繰り返すことができます。

■ゲオスマホ
中古スマホが購入できる
TSUTAYAのライバルであるGEOも格安スマホサービスを開始しました。
ゲオスマホはスマホと格安SIMのセット販売を行っています。
新品スマホも販売されていますが、中古販売に強いGEOらしく、中古スマホとSIMのセットが購入できるのが魅力的です。
またゲオでは端末の買い取りも行っていて、不要になった端末を送って売却することもできます。
3社の中から選べるSIMカード
スマホとセットで購入するSIMカードは、OCN モバイル ONE・UQモバイル・楽天モバイルの3つの中から選ぶことができます。
ドコモ端末ならOCNか楽天、au端末ならUQモバイルを選べば便利です。時期によっては、いずれのSIMカードの割引キャンペーンなども行っていて、さらにお得な料金で購入できます。
初期不良の保証サービス
ゲオスマホは初期不良の保証サービスを行っていて、購入から1か月の保証期間内なら、スマホに不具合が生じても保証を受けられます。
中古スマホが中心のゲオスマホなので、安心して購入できますね。

■ピーシーデポ(JUST PRICE FON)
パソコン専門店による格安SIM
ピーシーデポ(PC DEPOT)はパソコン・モバイルを中心に取り扱う家電量販店です。
関東を中心にして全国に40店舗以上を構えています。
家電に関する知識や接客ノウハウを生かし、スマホの知識がない方をサポートする体制を整えています。
JUST PRICE FONという格安SIM・スマホのサービスを展開しています。
データ移行やアカウント引継ぎなど、さまざまな知識や経験が必要なことをお任せできるので心強いです。
開通・設定を行ってくれる店頭サービス
ピーシーデポで展開しているJUST PRICE FONでは、開通作業だけでなくさまざまな設定サービスを店頭で行ってくれます。
電話帳移行・LINE引継ぎ・クラウドバックアップなど初期設定をお任せできます。
スマホ+SIMのセット購入だけでなく、SIMのみの購入でも端末を預ければ対応してもらえるので安心です。
格安スマホの初心者の方・スマホの知識に自信がない方に加え、非常に多忙なので面倒な設定・移行作業は専門技術者にお任せしたい方にもおすすめです。
ピーシーデポ(JUST PRICE FON)の詳細をチェック

■NifMo(ニフモ)
NIFTYが運営するMVNO
インターネットプロバイダーとしてトップクラスの知名度を誇るNIFTY(ニフティー)が運営する格安SIMがこちら。
長年の通信技術のノウハウ・ネームバリューを生かし、安定性のあるサービスが特徴的です。
プロバイダーサービスではインターネット初心者を多くユーザーに集めることに成功しましたが、格安SIMでも初心者に優しいサービスを数多く展開しているのが特徴的です。
初心者に優しいオプションサービス
SIMカードやスマホが届いたけれど何をどうすればよいか全くわからない!そのような初心者をサポートするのがNifMo訪問レクチャーサービスです。
専門技術者が自宅に来てくれて、スマホの接続・設定・操作方法の説明を受けられます。追加オプション料金を支払うとアドレス帳の移行も依頼することが可能です。
国内かけ放題になるNifMoでんわ
NifMoでんわは、月額1,300円で国内の通話がかけ放題になるIP電話サービスです。
通話料金が手薄な格安SIM業界では、料金・内容が充実している通話オプションと言えます。月に10分以上の通話を何回も利用する、通話のヘビーユーザーの方におすすめです。
疑問解消!格安SIMに関するQ&A
Q1.格安SIMはなぜ安いのですか?
A1.ドコモ・au・ソフトバンクなどは基地局の設置・維持や新規回線技術の開発を行うための多額のコストが発生します。
格安SIMのMVNOはその必要がないので、コストを抑えることができます。回線使用料をキャリアに支払ってはいますが、それを含めても十分に安くできるのです。
Q2.値段が安いから品質も悪いのでは?
A2.使用している回線自体はキャリアとまったく同じものです。
また、多くのMVNOは混雑状況の改善に力を入れていますので、通信品質は年々良化しています。
改善状況をコミュニティサイトなどで定期的にアナウンスしているMVNOもあります。
Q3.クレジットカードじゃなくて口座振替が利用できるところはありますか?
A3.いくつかの通信事業者では口座振替にも対応しています。
今回おすすめとしてご紹介した中では、Y!mobile、OCN モバイル ONE、BIGLOBE SIMです。
ただし、Y!mobileは店頭受付でのみ口座振替の申し込みが可能となっています。また、BIGLOBE SIMはデータ通信専用SIMのみ可能で、音声通話SIMはクレジットカードが必要です。
初心者でも格安SIMは簡単に始められる!
格安SIMの仕組み・サービス内容・利用スタート方法などについて解説しました。
取っ付きづらいイメージがありますが、その内容の1つ1つを見てみると実はそれほど難しくありません。
ご紹介した「4つのスタート方法」と「利用手順」をしっかり押さえれば、どなたでも格安SIMの利用を始めることができます。
MVNO・プランの選び方やおすすめMVNOのコーナーも参考にして、ぜひ自分にピッタリの事業者・プランを見つけてください。
制約が多くて料金が高い大手キャリアから、使い勝手が良くてお得な格安SIMへ!
あなたもぜひスタートしてみてくださいね。

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