高級自動車メーカーと高級スマホメーカーがコラボして、100万円もするスマホを作りました。

超高級スマホとはどんな製品なのか、そしてメーカーが迎えた結末とは…。

高級を売りにしたメーカーがコラボで超高級スマホを発売

■VERTU SIGNATURE TOUCH FOR BENTLEY

イギリスの高級自動車メーカーであるベントレーと、高級スマホを手がけるイギリスの携帯電話メーカーのVERTU(ヴァーチュ)は、コラボ企画として超高級スマホ「VERTU SIGNATURE TOUCH FOR BENTLEY」を発売しました。

価格は素材やオプションを最も安いもので注文した場合でも9,000ドル、日本円で100万円近くします。

公式サイト:http://www.vertu.com/global/en/world-of-vertu/experience/signature-touch-for-bentley/

VERTU SIGNATURE TOUCH FOR BENTLEYは、大富豪やセレブが特注で作らせるような、貴金属の筐体にきらびやかな宝石をちりばめた派手さはありません。

代わりに、他のスマホメーカーにはないデザインで高級感を引き立たせています。黒と赤の落ち着きのあるツートンカラーで、ベントレーのロゴも入っています。

まるで高級車を思わせるかのような容姿です。

筐体表面にはワニ皮など高級な素材を使用した贅沢な仕上げになっています。
素材の種類は注文時に選択でき、価格に反映します。また、表面に傷がつきにくいサファイヤガラスを使用しています。

プリインストールのアプリはこの製品に合わせた独自のデザインにあしらわれていて、アプリと本体が一体感をもたせるようにしてあります。

また、VERTUが実施しているサービスである24時間コンシェルジュも利用できます。本体側面にコンシェルジュ呼び出し用のボタンがあり、このボタンを押せば24時間いつでもコンシェルジュのサービスを受けられます。


デザイン、素材、そしてカスタマイズされたアプリだけで100万円近い金額になるというのは腑に落ちません。

VERTU SIGNATURE TOUCH FOR BENTLEYがこれだけの価格になる理由は、職人が一台ずつ製作するためです。
つまり、職人が作る受注生産品のため、制作費が高くついているのです。

性能は十分以上ながらも超高級な要素はなし

VERTU SIGNATURE TOUCH FOR BENTLEYの中身は、比較的高性能の部類に入ります。

搭載しているOSはAndroid 5.1で、CPUはQualcomm Shapdragon 810オクタコア1.8GHz、ディスプレイは5.2インチのフルHDを採用しています。
カメラは背面が2100万画素で前面は200万画素、LEDフラッシュを装備、4K動画の撮影もできます。

通信はLTE対応で、ナノSIMを使用します。
もちらん、SIMフリーです。

大きさは、縦155ミリ、横74ミリ、厚さ10.8ミリで、重さは注文時の素材で若干差があり、225から236グラムです。

VERTU SIGNATURE TOUCH FOR BENTLEYの基本設計は、VERTUが製造・販売しているSIGNATURE TOUCHの2015年モデルをもとにしています。
性能に関する詳細は、VERTUの公式サイトを参照してください。

■Vertu Official Website
http://www.vertu.com/global/en/

製造元のVERTUは経営破たん

高級路線で事業を営むスマホメーカーには、厳しい現実が待っていました。
業績の低迷により、VERTUは2017年7月に経営破たんしました。

負債額は日本円でおよそ187億円とのことです。

■参考:英高級携帯メーカー破綻(時事ドットコム)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017071400284&g=int

今後の再建のめどは立っていません。
もし清算手続きに入れば、100万円スマホも市場から姿を消すことになってしまうでしょう。

格安スマホの競争が加熱する中、正反対の超高級路線を展開するのは難しかったようです。
一線を画すスマートフォンがこのまま消え去っていくのは残念でなりません。