複数のSIMカードを挿入して用途別に切り替えて使用できるモバイルルーターがあったとしたら使ってみたいですか?そんなユニークな機器が開発されているのです。

数年前ならSIMカードを複数持っている人は少なく、興味を引いても必要性を感じなかったでしょう。ところが格安SIMの登場で、SIMカードを複数枚所有している人も増え始めています。

SIMカードを選択使用できる機器があれば毎月の通信費を節約できることから、格安SIMユーザーの注目を集めそうです。

複数のSIMカードを選択してデータ通信ができるモバイルルーター「SIM CHANGER ⊿」

株式会社Cerevoは2016年8月、複数のSIMカードを収納し、用途に応じてSIMを切り替えてデータ通信ができるモバイル機器「SIM CHANGER ⊿(シムチェンジャーデルタ)」を、NTTドコモと共同で開発しました。

【参考】
プレスリリース:ポータブルSIM技術を活用した「SIM CHANGER ⊿」を開発(株式会社Cerevo)
https://info-blog.cerevo.com/2016/08/02/2537/

SIM CHANGER ⊿はモバイルルータの一種で、本体には外出時でも使用できるようバッテリーが内蔵されています。
挿入できるSIMカードの枚数は最大4枚で、ナノSIMとマイクロSIMをそれぞれ2つずつ収納できます。

SIMカードの選択は専用のアプリから行います。専用アプリはiOSとAndroid版を提供しています。

スマートフォンやタブレットなどの携帯情報端末との接続にはBluetoothを使用します。

その際、端末側にはブリッジカードと呼ばれるBluetooth通信を行う専用のSIMカードを挿入します。ブリッジカードは、SIM CHANGER ⊿で通信をしたいすべての端末に用意しなければなりません。

複数のブリッジカードが必要なときは、一枚につき3,000円で追加購入できます。

格安SIM会社提供の多彩なサービスプランが需要を後押し

複数のモバイル通信回線を自由に選択して利用できる点は大変魅力的です。とはいえ、何枚ものSIMカードを所有する人は少数で、SIM CHANGER ⊿を使わずとも市販のモバイルルーターで事足りると考えるでしょう。

ところが、最近の格安SIMの急速な普及で、SIM CHANGER ⊿は脚光を浴びるかもしれません。

最近になって格安SIMを提供している会社では、特定のアプリやサービスを利用するときのデータ通信量は無料になるプランを相次いで打ち出しています。

たとえば、LINEでのメッセージのやり取りには通信料がかからないプランや、特定の動画配信サイトや音楽配信サービスでの視聴時にはデータ通信量の消費を計上しないなどです。

こうしたプランのSIMカードを複数用意して、SIM CHANGER ⊿で使い分けて利用すればデータ通信費の節約ができそうです。しかも、SIMカードを一台の機器に収納できるので、用途ごとにカードの差し替えをする必要がなく、能率的にモバイルデータ通信を利用することができます。

格安SIMを大いに活用したい人にとって、SIM CHANGER ⊿は便利なデータ通信機器となりそうです。

初出荷は2017年3月中を予定

SIM CHANGER ⊿はクラウドファンディングで資金調達をして開発が進められてきました。プロジェクトは佳境に入り、2017年3月に最初の出荷を予定しています。

■Makuake https://www.makuake.com/project/simchanger/

価格は、クラウドファンディング出資者向けは10,800円からで、一般販売の場合は15,000円です。なお、クラウドファンディングでの出資募集はすでに終了しています。

顧客獲得競争が著しい格安SIMサービスの追い風に乗って、まもなくSIM CHANGER ⊿は船出をしようとしています。初出荷される日が待ち遠しいところです。