緊迫する北朝鮮情勢を背景に注目されるJアラート

北朝鮮を巡る情勢がにわかに緊迫しています。アメリカ海軍の空母が朝鮮半島近海に進出、対する北朝鮮も核実験やミサイル発射実験を継続すると表明しており、日本も標的になると明言しています。

このような北朝鮮をめぐる情勢の報道の際、「Jアラート」という言葉を耳にしたことはあるでしょう。
Jアラートとは以下のようなシステムを意味します。

対処に時間的余裕がない大規模な自然災害や弾道ミサイル攻撃等についての情報を、「国から住民まで直接瞬時に」伝達することができるという点がJ-ALERTの最大の特長である。住民に早期の避難や予防措置などを促し被害の軽減に貢献することが期待されており、導入により地方公共団体の危機管理能力が高まるとされている。
参考:Wikipedia

このように、国民に対しての緊急情報を政府が知らせるシステムを指しており、北朝鮮のミサイル発射による日本国内への被害が予測できる際にもJアラートを使って広く告知するようになっているのです。

そして重要なのは国民がどのようにして緊急情報を入手するかという点。防災行政無線やテレビ・ラジオといった手段もありますが、現在最も多くの国民に一斉に伝達する手段として「携帯電話へのエリアメール」に注目が集まっています。

つまり、多くの国民が常に肌身離さず所持している携帯電話やスマートフォンに直接情報を届ければ、よりスムーズに避難などの行動が取れるというメリットがあるのです。

Jアラートの配信の仕組みとは?

このエリアメールですが、携帯電話やスマートフォンのユーザーは、特に何も登録していなくても勝手に届きます。

携帯電話各社の基地局を中心に、その基地局のエリア内にいるすべての受信可能者に対して一斉に送りつけるという仕組みを採用しているため、電波の範囲内にいる国民はすべて瞬時にJアラートの情報を入手することができます。
この仕組みをETWS(Earthquake and Tsunami Warning System)と呼び、その名の通り地震や津波による緊急避難情報を発信するために生まれた仕組みです。
このETWSはNTTdocomo、au、ソフトバンクの大手3社が対応しており、この3社と契約しガラケーやスマートフォンを所持しているユーザーであれば問題なく緊急情報を受信することができます。

では、大手3社ではなく、MVNOユーザーはどうなのでしょうか?
実はこの点が今問題となり、MVNO各社も対応に追われているのです。

格安スマホにはJアラートが届かない!?

北朝鮮情勢が緊迫度を増し、Jアラートの件が報道された際、twitterで「MVNOユーザーにはJアラートが届かない」というデマ情報が流れ、瞬く間に拡散しました。正確に言うとこの情報は間違いです。
しかし、100%間違いとも言い切れません。

先程ETWSはNTTdocomo、au、ソフトバンクの大手3社のユーザーがJアラートを受信できると書きましたが、正しくは「この大手3社から端末を購入したユーザーが受信できる」ということです。
つまり、現在利用している通信会社ではなく、利用している端末に依存するということ。Jアラートの受信は通信会社ではなくハードウェアの機能なのです。

そしてJアラートは日本国内独自のシステムです。この説明でもうお分かりだと思いますが、海外仕様のスマートフォンではJアラートが受信できない可能性があるということです。

大手3社が国内で販売している端末はすべてETWS対応が保証されています。
しかし、MVNOが独自で販売している端末のうち、国内仕様ではない端末、あるいは国内仕様であっても基本設計が古くJアラートに対応していない端末では、Jアラートの受信ができません。

また、同じ機種であってもOSバージョンによって受信可否が分かれます。例えば2016年6月に発売したHUAWEIの「P9」「P9 lite」では、Android7.0にアップデートすることでETWS対応になりますが、Android6のままだと非対応です。
MVNO契約者で自分のスマートフォンが対応しているかどうかわからない場合、契約している会社やメーカーのwebを参照するなどして確認しておきましょう。

格安スマホ利用者はできる限りの対策を!

もし仮に今使用しているスマートフォンが非対応だった場合どのようにすればよいかについてお伝えします。

次善の方法として、Yahoo防災アプリなどの緊急情報お知らせアプリをインストールしアクティブにしておきましょう

ダウンロードは以下。

>>Yahoo!防災速報アンドロイド版

>>Yahoo!防災速報iphone版

Jアラートよりも情報の伝達スピードが遅くなってしまいますが、それでも知らされないよりはマシです。

あわせて、古い機種を使っている方の場合、金銭的に余裕があるのなら最新機種への乗り換えを検討してみましょう。その際、Jアラート受信可能な端末かどうかをしっかりと確認し購入するよう心がけてください。

まとめ

今回、格安スマホユーザーの不満という形でJアラートを取り上げましたが、「不満」で片づけるのはあまりにも事態が大きすぎるため、詳しい仕組みや対策まで踏み込んでお伝えしました。
緊急時に使用されるJアラート。

もちろん、今度一切使用される機会が無いのが理想ではありますが、万が一の事態に備え、格安スマホユーザーも適切な対応を心がけたいものですね。

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この記事を書いた人

h.katsura
h.katsura

福岡出身のフリーライター。就職を機に上京し人材コンサルタントや外資系ITベンチャー企業に勤務。

20年余の東京生活にピリオドを打ち2015年に福岡へUターンしフリーライターとして活動開始。