フランス生まれのカジュアルスマホ「Wiko」とは?

■Wiko Mobile 参考:http://jp.wikomobile.com/

2017年2月14日。バレンタインの日に、日本市場へ新たなスマートフォンメーカーが参入することが発表されました。
「Wiko(ウイコウ)」という聞き慣れないメーカーです。

これまで、アメリカのAppleをはじめ、韓国のSamsungや台湾のASUS、中国のHUAWEIなど、いろいろな国のメーカーが日本市場でスマートフォンを販売していますが、この「Wiko(ウイコウ)」はフランスの新興ベンチャー企業とのこと。

これまでフランスのスマホといえば老舗メーカーのアルカテル(中身は中国製)のスマートフォンでしたが、「Wiko(ウイコウ)」が進出してきたことにより、これで日本市場における2社目のフランスメーカー参入となります。

日本市場においてはほとんど知名度の無かったこのメーカーですが、実はフランスにおいては第2位、西ヨーロッパ市場全体で見ても5位以内に位置するメーカーです。そのWikoが今回日本に投入したのは、AndroidOSを搭載した「Tommy」というブランド名を冠したSIMフリースマートフォンです。

「Tommy」のスペックとは?

「Tommy」のメインターゲットはすばり”若者世代”。新しいものや珍しいものが好きで、カラフルなカラーバリエーションを揃え、価格も安いこのシリーズでまずは小手調べといったところでしょうか。

このコンセプト、実はiPhone5cに似ているような気がします。
世界的にかなりヒットしたiPhone5cですが、日本市場では販売が低迷し、早々に販売が打ち切られたモデルとして記憶に新しいところです。もちろん、iPhoneを好む層とAndroidを好む層は異なるため、この「Tommy」がどのような販売を行うのか、注目ですね。

さて、「Tommy」のカタログスペックですが、FREETELのPriori 4と非常によく似ています。
主なスペックを以下比較してみました。

Tommy Priori 4
サイズ(縦×横×厚さ) 146×71.5×8.8 144.8×71.5×9.5
重さ 165g 167g
ディスプレイサイズ  5インチIPS 5インチIPS
バッテリー容量 2500mAh 4000mAh
カラーバリエーション 6色  6色(全色カバー付き)
カメラ性能(画素数)  背面800万×内側500万 背面800万×内側500万
本体メモリ容量 16GB 16GB

このように、大きな違いはバッテリー容量程度であり、他は非常によく似ています。なお、カラーバリエーションですが、Tommyは6色の中から1色選ぶのに対し、Priori 4はカバーが取り外し式になっており、6色のカバーをその日の気分によって付け替える方式をとっています。

なお、実勢価格はほぼ同じ14,000円前後。
双方ともにAndroid入門機種として最適な価格帯ですね。

スペックに現れない違いとは?

スペックだけ見ると、積極的な”買い”につながる要素はあまり無いように感じます。しかし、Tommyのセールスポイントはカタログスペックには現れないフランスらしいお洒落さにあります。

まず、本体の見た目が中級モデル以上の質感を持っていること。サイドにあるボタンのデザインも洒落てます。

また、カメラには標準でフレーム機能が搭載されており、フランスらしいお洒落なフレームで写真撮影を行うことができるのです。他にもスマイルショットやタッチショットなどの機能が実装されており、「スマートフォンのカメラは記録用ではなくコミュニケーション用」という割り切った位置づけにしているのですね。

「Wiko」の本気度はいかほど?

さて、「Wiko」にとってTommyは日本市場デビュー機種となるわけですが、若干インパクト不足な感は否めません。エントリーモデルを最初に投入するのは良いのですが、iPhoneのようなブランド力も無く、Androidも中~高スペック機種に人気が集中している現在、「価格が安くお洒落」というセールスポイントを持つTommyがどこまでシェアを伸ばせるか見物です。

なお、「Wiko」は今後さらに2~3機種を日本市場に投入することを明言しています。今回のTommyが顔見せ的なモデルであるとすれば、次はどんなコンセプトの製品を投入してくるのか、楽しみに待つとしましょう。

この記事を書いた人

h.katsura
h.katsura
福岡出身のフリーライター。就職を機に上京し人材コンサルタントや外資系ITベンチャー企業に勤務。
20年余の東京生活にピリオドを打ち2015年に福岡へUターンしフリーライターとして活動開始。