おサイフケータイ機能の有無がスマホ選びに影響する!?

新しくスマートフォンを購入しようと考えた時、何を基準にして機種を選びますか?
デザインやディスプレイサイズ、手に取った感じ、色、CPU性能、メーカー、カメラ性能など、人によってこだわる部分はそれぞれ異なりますが、日本においては「おサイフケータイ機能搭載の有無」が重要な選択基準になっています。

日本独自の機能として発展してきたおサイフケータイですが、元々はNTTDocomoが開発した機能です。
まだスマートフォンが世に生まれていない、いわゆる「ガラケー」の時代から開発され、あっという間に広く普及しました。

このおサイフケータイ機能が便利すぎるため、古い機種からの機種変更をためらう人もいる程であり、日本においておサイフケータイ機能があるか無いかは何よりも重要な選択基準の一つのなっているのです。

スマートフォンにおけるおサイフケータイ機能というのはAndroid端末のみで利用できるのですが、実は昨年からiPhoneでもApplePayと呼ばれる決済サービスを導入しました。

iPhone7やapple watchにFeliCaチップを搭載し、決済サービスに利用できるようになりました。しかし、おサイフケータイと比較するとその用途の幅は少なく、利便性という意味においてはおサイフケータイには大きく水をあけられていると言えるでしょう。

日本で使えるおサイフケータイ機能搭載スマホの特徴

そもそもおサイフケータイ機能搭載スマホではどのようなサービスが利用できるのか、ご存知でしょうか?
有名なのはJR東日本のSuicaですね。自動改札にスマホをかざすだけで利用でき、残高不足分は自動でクレジットカードからチャージできるようになっています。
また、JALやANAなどの航空会社とも連携しており、それぞれのマイレージを貯めたりスマートフォンひとつで搭乗手続きを行うこともできます。
他にも、楽天EdyやTポイント、Ponta、WAONなどの電子マネーを利用することができます。

つまり、おサイフケータイ機能搭載スマホを持っていれば、それぞれの対応アプリをダウンロードするだけで各サービスを利用することが可能であり、何枚もプラスチックカードを持ち歩く必要がないのです。

これだけ利便性が高いおサイフケータイ機能搭載スマートフォンですが、実は格安スマホを選ぶ人にとってはその機種選びに苦労することになります。

3大キャリアの端末はほとんどがおサイフケータイ機能搭載だが・・・。

おサイフケータイ機能自体が元々NTTdocomoのサービスだったこともあり、対応機種もNTTdocomoが販売している機種が中心になっていたという歴史があります。

その後auやソフトバンクにもライセンス供与され、3大キャリアから発売される端末の多くがおサイフケータイ対応機種となりましたが、おサイフケータイ機能が日本独自の技術ということもあり対応機種は国内メーカー製の機種だけという状況が長年続いてきたのです。

従って、現在の格安スマホ市場においても、おサイフケータイ機能を搭載しているのはソニー、富士通、シャープといった国内メーカーのものが大半であり、HUAWEIやASUSといった海外メーカー製端末は対応していません。

※国内メーカーと海外メーカーの違いについては過去記事も参照してください。
参考:海外メーカーに押され気味の国内スマホメーカー。2017年の戦略はどうなる?

海外メーカーの中には今年中の対応を表明しているメーカーもありますが、現在のところほぼ全滅です。

おサイフケータイ機能搭載格安スマホ一覧

現在3大キャリアで販売されている(iPhone以外の)端末であれば、機種をそのまま格安SIMで利用すればおサイフケータイ機能は利用できます。
※携帯利用料と合算して請求するサービスなど一部例外はあります。

しかし、格安SIMへの乗り換えと同時に端末の機種変更も行う場合、おサイフケータイ機能を搭載している機種を選ばなければ利便性がガクッと落ちてしまいます。

では実際におサイフケータイ機能を搭載し、格安SIM会社で取り扱っている端末を格安SIM会社別に見ていきましょう。

会社名(サービス名) 対応機種の有無 主な対応機種
FREETEL なし なし
UQmobile あり AQUOS L、DIGNO Lなど
OCNモバイルONE あり arrows M03など
楽天モバイル あり AQUOS SH-M04、arrows M03など
mineo あり arrows M03など
IIJmio あり AQUOS SH-M04など
DMMmobile あり arrows M03など
LINEmobile あり arrows M03など
TONE なし なし

このように、格安SIM契約と同時にスマホ購入を検討するとなると、機種やサービスがかなり限られてしまうのが現状です。
この点が大手キャリアから格安スマホへの乗り換えを躊躇してしまう要因の一つにもなっているのは事実。

海外メーカーの端末がおサイフケータイ機能に対応すればさらに市場は拡大すると思われます。

まとめ

日本において、おサイフケータイ機能の有無は日常生活の利便性を大きく左右します。
無ければ無いでなんとかなりますが、既に頻繁に利用している人にとっては、機種を変えることでおサイフケータイ機能が無くなると途端に不満を覚えてしまうもの。

海外メーカーの高スペック低価格端末が続々リリースされる中、おサイフケータイ機能の実装は格安スマホの売れ行きを左右すると言っても過言ではありません。今年、海外メーカーがおサイフケータイに対してどのようなスタンスで臨むか、注目して見ておきましょう。

この記事を書いた人

h.katsura
h.katsura
福岡出身のフリーライター。就職を機に上京し人材コンサルタントや外資系ITベンチャー企業に勤務。
20年余の東京生活にピリオドを打ち2015年に福岡へUターンしフリーライターとして活動開始。